秘密の恋 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)
貴族の令嬢ニコラは父の遺産で手に入れた屋敷で自由気ままに暮らしていた。
恋愛はもちろん結婚も全く興味の無いニコラは得意のフェンシングで求婚者達を追い払っていた。ある日ニコラの前に黒ずくめの海賊風な男性が現れた。ファーガス・メルローズはかつてニコラが憧れを抱いていた男性、しかしどんなにニコラが頑張っても決してニコラに関心を向けなかった辛い思い出だけ。突然訪れたファーガスはニコラに求婚を申し出た。親同士が決めた約束を果たしたいと言う理由で。ニコラは断固拒否しファーガスに辛辣な言葉を投げかけるが、当のファーガスはひるむどころか益々ニコラと結婚をする決意を固くしていった。
鎧をまとった硬い心をヒーローが巧みに取り除いていく行動に良く計算しているなぁ〜っと関心。
ヒロインが誘拐され辛い思いをした時の自信をなくしたヒーローは実に愉快。
気持ちをさらけ出したヒーローに思わず笑みがこぼれます。
何もかも知り尽くしているなんて思う方が悪いんですから。
最後のヒーローの過去の思いを暴露する場面でヒロインを遠ざけた理由がわかり、ヒーローも幼い内から苦労してたのね〜っと思わず同情。
二人の関係もゆっくりと進みますが、ヒーローの傲慢さはなくならず。
同じ傲慢でも最初と最後ではヒーローの見方が変わってきます、この作者の力量だと思いますね。
祈り~You Raise Me Up
アニメのタイアップ曲で最近なかなかヒットが無い。
既にブランドとなってしまった宇多田ヒカルくらいではないだろうか。
その中でこの作品は、「タイタニックのテーマ」のセリーヌ・ディオンを思わせる壮大なオープニング。
ショートカットされたアニメの主題歌だけでも充分鳥肌が立つくらいの感動を覚えるが、
小さな余韻から大きな激情へと膨れ上がるCDでの全てを聴くと、いかに名曲かが今更ながら分かる。
リナの溢れんばかりの表現力と豊かな声量も本当に素晴らしい。
革命劇へと進化した「ロミオ×ジュリエット」に花を飾る逸品である。
ぜひ英語での歌も堪能して欲しい。
ロミオ&ジュリエット スペシャル・ボックス【字幕ワイド版】 [VHS]
ヴェローナでは、今日もモンタギュー派とキャピュレット派の若者達がいがみ合う姿があった。彼らの喧燥をよそに、モンタギュー家のロミオは失恋の傷を癒すために、毎日海辺に行って日記を書いていた。従兄弟のベンウォーリオはロミオを連れ出し、失恋の相手ロザラインが明日、敵対しているキャピュレット家の仮装舞踊会に出席すると教えた。ロミオはキャピュレット家の舞踏会に繰り出す。ロミオはかすかに、自分には運命の出会いと不吉な恋が待ち受けていると感じていた。
キャピュレット家では母親のグロリアが娘のジュリエットに、青年実業家のパリスの写真を見せていた。両親が見知らぬ男性と自分との結婚を勝手に決めたことに戸惑うジュリエット。そんな彼女は自宅の化粧室の水槽越しに、自分の理想の騎士を見る。水槽の向こうではロミオが、美しい天使に見とれていた。こうして彼らは恋に落ちた。しかし、パーティーの終焉に彼らは残酷な真実を知る。彼らが踊り、キスを交わした相手は仇同士の家の人間・・・。しかし、もう誰もロミオとジュリエットの一途な恋を止めることは出来なかった。・・・
この作品では、監督が小道具までこだわっていて、見ていて楽しいです。特に若者が持っているピストルに注目!また刺青のロレンス神父も、「若い頃はワルだったんじゃ・・・」と思わせていて、スタイリッシュでポップな90年代のシェークスピア作品に仕上がっています。個性の強いキャストが脇を固めていて、主役の美形の2人を引き立てているのもグー。
現代に置き換えた設定の中では突飛で不自然な箇所もあるけれど、この「ロミオとジュリエット」は迫力のオープニングから衝撃のエンディングまで、ぐいぐい引き込まされました。