ラプソディア
前作から1年弱という短期スパンで発表された山本精一の新作は、様々なグループでの活動を経豊富な音楽素養を備えてきた彼らし
く、細部に音響への強い意識を感じさせながら、ギターを基調にしたフォーク・ロック調のゆったりと美しい作品に仕上がっている。
まずどこに耳が奪われるかというと、山本氏自身の淡々とした歌声そのもの。あまり抑揚をつけることなく、付随する歌詞カードの文字
デザインの様に、等間隔で配置された言葉一つ一つを客観視したように、また歩くような速さでなぞっていく。かと言って音楽が情感に
乏しいというわけではない。飄々としたその語り口には不思議な愛おしさがあり、不意に高音に達する部分では美しささえ感じさせる。
その上で山本氏が多重録音したギター、共演者千住宗臣が敷くドラムビート等多数の芳醇な音が言葉の間を絶妙に埋めていくだけで
なく、抑え気味な声に秘めた激しい感情を代弁しているかのように感じられ、まさに演奏と歌に境目の無い一体感を感じさせる。
作品全体に暗く閉じたものを感じさせるのは、山本氏が発する言葉による処が大きい。8分にも及ぶ大曲「いつものうた」ではフォーク
調に延々と鳴り続けるギターに載せ、外界から隔離された自らの内面で産まれる虚無的な感情を延々と綴るが(「遠い 遠い ことば
なんか」「ひとつきりの 声も 聞こえない」)、それでも尚歌と演奏に惹きつけられるのは音楽自体の説得力の強さだろう。
どこか屈折したものを漂わせながら、歌と楽器が一体となり訴える様々な感情はとても美しく響く。じっくりと耳を傾けて欲しい。
RHAPSODIA ラプソディア (コナミザベスト)
慣れるまでに時間はかかりますが、どうすれば勝てるのかわかってくると楽しくなります。
4の続編・外伝というよりは、これと4でひとまとまりの物語。
河野女史の淡い色彩で描かれたキャラクターも魅力的です。
4とセットで買うと良いと思います。
Rhapsodia ラプソディア
幻水シリーズはすべてプレイしているのですが、今回は初のSRPGということで色々と戸惑いながら、手を出して見ました。
SRPGとしての、出来はなかなかのものだと思います。属性関係を使っての攻略は、多少SRPGをかじっているとはいえ、なかなか戦略を練るのに苦労しました。
また、サブ的なギルドクエストがなかなか面白く、気が付けばストーリーそっちのけでギルドに時間を費やしていました。
仲間の数のそこそこに多く、いろんなキャラを使い会話なども楽しめました。
ロード時間等も短く、さくさくと進むことが出来ます。
ただ、ストーリーをもう少し長くして欲しかったのと、装備等のシステムの切り替えを少し改善して欲しかった(一旦、元の画面に戻らないと他のキャラにいけない)
それを差し引いても、楽しめる作品でした。
ラプソディア 公式ガイドコンプリートエディション (Official books)
幻想水滸伝4から派生したエピソード、あるいは後日談といっても良い内容の「ラプソディア」。攻略本ナシでもエンディングを迎えることはできます。
でも、くまなくヤリ込みたい方には、本書は必須でしょう。わたしも一週目は駆けるようにお話を進めたもので、ギルドの依頼をあまりこなさず、宝物のダウジングも利用せずと、ヤリ込み度となると低めでした。二週目からは本書が発売されたので、ゆっくりと依頼なり、イベントなりをこなしながら楽しんでいます。このゲームはボリュームとしては少なめですが、S・RPGなのでフリーバトルが楽しめるのが魅力。このゲームがお好きな方は、買っても良いのではと思いました。