緊急地震速報―そのとき、あなたは、どうしますか? (角川SSC新書)
2007年10月1日開始の「緊急地震速報」、速報受信時のとっさの対応、被害の最小限化、速報の課題と、非常に木目細かい。まだ広報不足の速報だが、「揺れが襲ってくる時間」と「推定震度」について気象庁が発表する画期的な情報だ。地震波のP波(初期微動・縦波)とS波(主要動・横波)の時間差を利用する。これは地震動の警報であり、震度5弱以上の地震時の震度4以上地域に出す。「地震予知情報」ではない。予知なら震源地、地震規模、地震発生日時が必要だ。速報の限界としては、直下型地震なら速報は間に合わないこと、推定震度の誤差は1程度あること、誤報があり得ることだ。震災時には携帯電話の有効性を著者は強調する。既存の携帯に機能は持てないが、速報受信機能搭載の機種を持つべきと言う。施設で速報を得るには専用端末機器の設置が必要である。地震発生までの僅かな時間は状況毎でまずは「ワンアクション」に留意する。数秒〜数十秒間の初期行動が生死を分ける。場所によるが、テーブルの下にもぐりテーブルの脚を握る、ドアを開け避難路を確保する、火から遠ければ消すよりすぐに机の下にもぐる。風呂・トイレなら、ドアを開け内に留まる、屋外なら危険物を避け頭を保護し、手首を内側に(太い動脈を保護)する、という咄嗟の行動だ。1981年(昭和56年)以前の建物ならすぐに外に逃げる。減災三種の神器は、(1)ペットボトルの水、(2)携帯電話+電池式充電器、(3)携帯ラジオ+電池だ。災害用伝言ダイヤル「171」、災害用伝言版(携帯電話版)も覚えておく。今後30年の地震発生確率worst8だが、宮城県沖99%、三陸沖北部90%、茨城県沖90%、東海87%、首都圏直下70%、東南海60〜70%、南海50%、根室沖40%となる。この内M8 クラスは東海、東南海、南海各地震だ。(情報は2008年7月末現在)
山善(YAMAZEN) 地震津波警報機 YEW-R100
・緊急地震速報(3.11以降よく聞く)と緊急警報放送に対応し、後者は「東海地震警戒宣言」「津波警報」「地方自治体の避難命令等の放送要請」となります。パナソニックのラジオを検討しましたが、現時点のパナソニック商品は後者しか対応してないことが判り、こちらを選びました。
・ユニデンのOEMなのでしょうか?全く同じ商品がユニデンブランド(EWR200)にあります。
・我が家は東京のはずれの市なのですがFM受信状況はアンテナをのばさなくても感度良好です。他の音響メーカーのラジオと比較してもとても感度が良いと思います。またピンプラグ型の外部アンテナ入力端子もあり、ここまでするかと関心します。
・基本はFMラジオなのですが、スピーカーの音質(モノラルですが)は非常に優れており、正直驚きました。テレビ並みです。
・ラジオとしても使えますが、最小音量にしても少々音が大きいようです。(音を小さく出来てしまえば逆に警報装置の役割が機能しなくなるので仕方ないか)
・セットボタンで監視モードになり、FMの音声が消音となります。警報信号受信で自動で音声がオンとなり「緊急地震速報です」と例のアナウンスと警報音が鳴りFM放送となります。(30分で監視モードに戻ります)就寝中の夜間などとても心強いです。
・FMの受信周波数(監視周波数)は自由に変えられますが(基本FMラジオなので)、地域によりますが現時点NHKに設定しておけば警報信号受信は安心です。
・都道府県別に受信周波数エリアを設定することも、また地域を設定しない”ALL”設定も出来て関係ない地域向けの警報は受信しないように出来ます(とはいえ、自宅でのFM受信エリアの範囲だと思いますが)
・写真にないですが、普段はACアダプターで給電しますが、停電時は内部バッテリー(DC4.8V 1800mAh)によりLEDライトが点灯し、機能し続けます。災害時は停電となる可能性大なので、必須機能でよく考えられてます。
・壁にビスを打てば、本体を引っ掛けることが出来、しかも本体の向きも縦横変えられるので便利かも。
・3.11以降、東北各地の施設故障で警報精度が低下しているようですが、個人的感想は「この商品は価格的に見てもとても優れていて使える」と思います。
三洋電機 地震速報対応デジタルコードレス留守番電話機 TEL-LANW60(ホワイト) TEL-LANW60(W)
使用を始めて、9ヶ月ほど経ちます。
住まいは東京なので幸いにも大きな地震はありませんが、東北地方など遠方が震源の場合は、こちらに揺れが到達するまでに数十秒かかり、カウントダウンまでしてくれますが、震源が近県の場合は警報がなって比較的直ぐに揺れます。また、震源が近県や県内(都内)の場合はカウントダウンをする間もなく発報してしまうこともあるようです。(発報は設置場所の予測震度が3以上、4以上など選択できます)
発報音は子機それぞれが警報を発しディスプレイで震度を表示し、親機にもスピーカーをつければ音声の案内だけしてくれるので、都合3箇所で地震速報が聞けます。結構音は大きいかと思います。(電話機のスピーカーから音が割れて聞こえるギリギリの音量という感じ)
また、警報の発報と同時に親機を設置した場所の予測震度などがメールで届くので、地震後でも震源地、親機を設置した場所の予想震度がテレビや、ネットの速報より早くわかり便利です。
また、このメールを携帯電話に転送しているので、外出先でも地震の規模・状況が直ぐに判って安心です。(ただし、親機を設置した場所の情報が届きます。携帯電話を持っている場所の震度ではないです。)ちなみに、メールの送信先は3件までです。
2010/06/15:上記一部修正、加筆
追記(2010/06/15)
2009年8月の静岡・駿河湾沖地震の時には東京の家にはいなくて実際に本機の報知は体験は出来ませんでしたが、家にいた家族は揺れる前にこの地震速報によってたたき起こされ、地震までに身構えることができたそうです。(実際には逃げるとか、隠れるとかはできないそうで、心の準備程度)肝心の私は、震源の伊豆にいていきなりの揺れで飛び起きました。揺れが収まってテレビをつけたらNHKは既に緊急地震速報の画面と地震を伝えるニュースに切り替わっていました。携帯電話へ転送していたメールも届いていたので、もし停電していてテレビが見られなくても震源地とかは判ったのだなと思い、ますます買って良かったと思いました。
<余談>伊豆ではこの地震直後に暴風雨が通り、雷がなりそっちの方も怖かったですね。雷も予測してくれるとありがたいですが...主旨が違いますね。
地震速報機 EQA-001 31308
発売のニュースを見てからずーっと気にしておりましたが、東日本大震災を経験し、
お金で買える防災対策なら買っておこうと、全面導入しました。
お値段は高くなく、個人で買える値段です。
コストパフォーマンスに優れた製品だと思います。
より多くの人に使ってもらいたいという製品設計思想の表れだと感じました。
全国放送のNHK FMラジオに周波数を合わせてセットするだけの簡単操作です。
アンテナも周波数が82.5MHz(東京地方)なので、波長を換算するとマウスのしっぽの
ように長くなるのも仕方ないでしょう。変に内蔵アンテナにするよりも、
確実に電波を捉える線状アンテナなので、安心です。
設置にかかる時間は約1分。
説明書もほぼ読まなくても設置でき、各地の周波数最適設定値も一覧表で載っている
丁寧なつくり、かつ簡潔な仕組みなので、これは、一家に一台ならずに、職場に一台、
お世話になった誰かに一台とプレゼントするのにもいいと思います。
設置してから3日間たったところで、頻発する地震を確実にキャッチし、
主に宮城県沖、茨城県沖、千葉県内陸部などの地震緊急速報に反応して、
ベルと人の声で震源地・規模・地震到達地域等の緊急地震速報を受信する
体験もした結果、合格点の製品だと思います。
親子のための地震安全マニュアル―家庭で備える地震対策最新情報!
地震の本は数多く出版されているが、「地震のメカニズム」のような理論的な内容をクドクドと並べ立てているような本が多かった。我々一般人がそういう本を読んでもあまり得るものは無いように思う。むしろ実際に「大地震が起こるとどのような被害があるか」「震災時にどのように対処すればいいのか」がわかる、我々の生活に則した実用的な対策本があればいいのに、と前々から思っていた。
この本はそんな私の願望にぴったりの本だった。しかも、小説仕立ての構成で、夢中で読み進めるうちに、自然と地震の知識と心得が身につくようになっているのだ。これ1冊あれば地震対策は充分だと私は思っている。