山本容子 : エンジェルズ・アイ ~天使たちの降りるとき~
夏に那須で知人の画家さんの個展があり、友人たちと出かけた。その時にBGMでかかっていたのがこのディスクである。
クリスマスの曲が多いのに、クリスマスに限定しない不思議な大らかさがあった。
ヴォーカルはEPOのチャーミングでユニークな声、ヤドランカの温かな落ち着き、そして古楽スペシャリストでもある波多野睦美さんのナチュラルで透明な声・・と、根底ではつながっている3人の女性ヴォーカリスト。少しずつ趣が違う演奏が聴けるのはとてもぜいたくだ。
学生時代に合唱の授業で歌ったコルシカ島の歌は懐かしかった。
天使好きとしては、タイトルもジャケットも惹かれた♪
探偵神津恭介の殺人推理11~密室から消えた美女~ [DVD]
近藤正臣主演の神津恭介シリーズ最後の作品。電車内での不可解な殺人、マンションでの密室殺人等どちらかというと地味な感じの作品である。
しかし、ストーリー自体は丁寧に伏線を拾って収束する形を取る本格ミステリーの王道。設楽りさ子(当時)の初々しい演技も見もの。
近藤正臣がいつになく気障な神津恭介を演じていて、最高だ。昨今のライトな2時間サスペンスと比べて丁寧な作りがなされている。地味だが、有終の美を飾るにふさわしい作品。
カラー版 20世紀の美術
絵画、彫刻を中心とした20世紀の西洋美術の流れがぎっしり詰まっています。
パラパラっと中身を見ると読みやすそうですが、実際読んでみると内容を理解しながら読み進めるのは結構大変なように思えます。というのも20世紀美術は「〜主義」「〜アート」「〜イズム」といった美術界の動きが多数あるのですが、それらに関する記述が簡素に要約されていて、美術の初心者にはイメージしづらいからです。
ただ、非常に広範囲の内容をここまでまとめ上げているのはすごいと思います。近代・現代美術に興味があってよく美術館や展覧会に行くような人にとっては重宝するのではないかと思います。