フィンランド民謡の花束
カンドミノ合唱団は個人的に私の知りうる中で一番好きな合唱団です。という勝手な理由でこのCDを大絶賛しますw。以前、この合唱団のCDを何枚か所持しており、それを母校の混声合唱団に寄贈しました。ところが、最近また合唱をやることになり、久々に聞きたいと思いネットのCDショップなどで探してみたら・・・、なんと現在フィンランディアのレーベル自体が無くなってしまっており、カンドミノのほとんどのCDが入手困難な状況にあるとのことです。(大ショック!)この「フィンランド民謡の花束」はまだ入手可能なようですが、手に入るうちに買っておくべきでしょう。発声もアンサンブルも選曲も、非常に素直で親しみやすく、明るく、合唱に興味が無い人でもこの合唱団は好きになっていただけるのではないでしょうか。ぜひ鑑賞してみてください!
夏至【字幕版】 [VHS]
「シクロ」路線ではなく、「青いパパイヤの香り」と同じ世界です。
しっとりとした映画。3人姉妹のそれぞれの生活、夫や恋人との関係などなどが淡々と描かれます。説明は少し少ないくらいなのに、テンポよくストーリーが進んでいくので、どんどん引き込まれてしまいます。
いつも雨が降っていたような、、、そんな記憶が残る映画です。
夏至 特別版 [DVD]
三姉妹の秘めごとを通して、湿度の高いアジアの空気を感じる作品です。雨がたくさん降って暑いから、いつも緑が生い茂り、花が咲き、いつも人は汗をかき、涼を求める。そんな「水のアジア」を感じさせる作品です。
年齢を追うごとに悩みも複雑になっていくし、寂しさや苦しさも大きいので、三女⇒次女⇒長女の順に、重い現実を背負っています。そういった人間の「時」や「齢」も、じわじわーっと私の胸に押し寄せてきました。とにかく、映像が美しいので、見る価値ありです。個人的には、この監督の作品の中では、『青いパパイヤの香り』が一番好きですが、現在のベトナム雑貨や服飾、流行に興味がある人は、この作品の方が、楽しいと思います。
initial イニシャル ~岩井俊二初期作品集~ [DVD]
本作は8作品が収録されている。1991年〜1994年のTVドラマなので、ヘアスタイルや着ているものはバブル崩壊頃の雰囲気抜群だし、つい最近発売されたのに画質面でのレストアがされておらず、いい状態だとはいえない。パッケージが豪勢なのはよいが、肝心の絵についても究極を目指してほしかった。決して安い買い物じゃないしね。ともあれ、これらの作品では岩井俊二の原点を知ることができる。1991年は本当に映像作家・岩井俊二デビューの年であり「見知らぬわが子」は面白かったが、まだまだ未成熟。続く1992・93年ころの作品も「夏至物語」のような今の岩井ワールドに通じるような作品もあるが、全体的には「普通」である。要はこの時点ではまだ岩井俊二「らしさ」の片鱗しか観ることができない。しかし、最後の「ルナティック・ラブ」は違う。他のがTVらしいチープ感満載であったのに対して、これだけが「カツドウ」なのだ。主役が豊川だからではない。作り方が「映画」になっているのである。初めて岩井作品に触れる人も「アレッ」と思うはずだ。それはその通りで、実は前年に名作「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」を作り上げているからであり、本当ならばこれも本作に入れなければならない。だから「ルナティック」はレベルが違うのだ。おまけにこれは篠田昇×REMEDIOSという大黄金トリオでの第1作であり、まさしく映像力が他作品と段違い。でもこの1作品のみで本作を勧めるには高いし、また「ルナティック」は他のDVDにも収録されているので、そちらでも良いかもしれない。岩井ファンにとっては必須のコレクターズアイテムだが、少しマニア向けかもしれない。