大腸がん手術後の100日レシピ―退院後の食事プラン (100日レシピシリーズ)
退院後、自宅での食事に少しでも不安のある方にオススメです。
退院後の経過日数に応じたオススメレシピがわかりやすく載っているので、この頃になるとこのくらいの食事ができるんだな〜と一目でわかるので、腸閉塞の危険も回避できると思います。
また、抗がん剤治療時に注意する食事のポイントなども書いてありますので、とても参考になります。
がん患者
この本で著者は2つの視点から一つの被写体を描いている。一つ目はタイトルの通り、一介の「患者」としての視点。もう一つが、ジャーナリスト・鳥越俊太郎としての冷静沈着で好奇心旺盛な視点。読む前の予想と比べると、後者の視点がやや強めに出ているように思う。
それにしても著者は、非常に幸運だったとしか言いようがない。
まず、転移巣があったので書類上は「ステージ4」なのだが、その転移巣の増殖は極めて緩慢であり、実質的にはステージ2.5程度である。それに、入院先は天下に名だたる虎の門病院。これでまともに治療を受けて治らないほうがおかしい。逆に、最適な治療を受けられずに、あるいはそういうものがあることを知らずに亡くなってしまう方々に申し訳なくなる。
本書は肝転移の切除までで止まっているが、ぜひ、医師に告げられたという「最後の手術から5年生存」を達成していただきたい。そして、「完治記念パーティー」とか何かの名目で、ジム通いもはじめて昔より逞しくなった鳥越さんを、視聴者みんなで祝福したいものだ。