閉ざされた夜の向こうに (扶桑社ロマンス)
この作品を読んでいて凄く感じたのは、今までのリサの作品のヒロインとは違う、新しいタイプのヒロインだなということです。
序盤はそれこそリサの王道なヒロインでしたが、生まれ変わったヒロインは猛然と敵に立ち向かいます。そこが違う。
そしてリサの作品の醍醐味はヒーローの妄想が暴走して、ヘタするとギャグかと思えるモノローグ!(笑)
今回もしっかり楽しませて頂きました。似たような流れが多いのに『またか…』と思わないのがこの作者の凄い所。冒頭からラストまで、ひたすらヒロインを守り通してます。こんな風に大事にされてみたいわ〜と思わずにはいられません。
そしてここも珍しいですが、二人が一線を超えるまでにかなりページがあります。妄想は暴走してますけど。
あとはコンピュータに関しての知識とか、ヒロインの性格にしろ展開にしろこの作品は今までとは毛色の違った作品だと思います。
ページもかなりあって読み応えありますし、ひょっとすると合わないジャンルの方もいるかもしれません。
ですが私は待ったかいがあった作品だと思います。
楽しく、最後まで緊張感を持って読ませて頂きました。
おススメです!
Brain Quest Workbook Kindergarten
年長の息子に購入しました。
同じシリーズのpreーkの流れでアルファベットの復習から入り、フォニックスから簡単な単語も入って来ます。全ページカラフルなイラスト満載で、時計の読み方、お金の数え方、科学までやさしく書かれていていいと思います。
Scholasticから出ている100words...before 1st gradeに比べると、(いきなりsight wordsで始まります) 英語が母国語でない子供には入りやすいのでは。
いずれにしても保護者が一緒に見てあげないと、ただの塗り絵ブックになってしまう可能性ありです。(そうだとしてもこのボリュームなら良いかも知れません!)
365 Sex Positions: A New Way Every Day for a Steamy, Erotic Year
タイトルが365日となっているように、365通りの体位がオールカラーで載ってます。
中には、「こんなん無理」っていうような、アクロバティックなものもありますが(笑)。
体位のお勉強にはなるのかな?
モデルの外人さんも、スタイルのいい美男美女で、エロティックというより芸術的な感じ。
見てるだけでも飽きません。
この体位は英語だとこう言うのか、みたいな英語のお勉強にも、少しは役立つかもしれません。
おすすめです。
Veggie Classics: Madame Blueberry [VHS] [Import]
あまり日本ではなじみがない事と思いますが、色とりどりのお野菜達が繰りなす物語です。シリーズがたくさんあるので全部欲しいほどです。ミュージカル仕立てになっていて、テンポも良く子供も飽きずに見ています。英語がまったくわからなくても楽しめると思います。勉強と言う事ではなく自然な感じで英語に親しむにはもってこいのビデオだと思います。他にCDやDVDもあります。我が家ではこのビデオを見てCDも欲しいと子供に言われました。ビデオに出てくる曲を自然に口ずさんでいます。
火の鳥と幾千の夜を (ライムブックス)
ヒロインのエマが12歳の時、ニコラスは彼女を求める男となり、ついに彼女が20歳に美しく成長した時、恋敵を蹴落とし、彼女を手に入れます。しかし、悲惨な幼少期、凄絶な拷問を経て祖国を追放されるという、あまりにも過酷な人生を送ってきたこのダークヒーロー、エマを前に渇望と憎悪の二重基準。ニコライがエマを「求める男」から「愛する男」へと変わっていく姿が、この物語のテーマの柱です。
ピョートル大帝期ロシアにおける「前世」が、現代の二人を結びつけ、愛と悲劇を下敷きに、ロシアの、あの、なんとも形容しづらい深い昏さと薄暗い闇が二人を包み込みます。
このあたりの描写は、流石としか言いようありません。
全てを思い通りに操るかつてないダークヒーローは、エマへの想いを前にして、自分を馭することができません。
そこに織り込まれるように描写されるニコラスの形容は、黄金の虎を思わせます。
豪奢にして、危険…だけども、だからこそ、見とれずにはいられない、そんな。
ですが、ニコラスの心に触れたくても、そこまでの勇気と包容力はまだない、エマ。
お互いに拒絶しながらも、ある瞬間からお互いに手を伸ばしあう二人の姿が、美しいです。
そして、見どころは!
ニコラスが自分のためだけに生きようとした時、エマがそんな彼を認めて信頼しようとした時、はじめて、二人の運命が見えてくる、その時。
丁寧に語られる凄絶な背景が、二人のゆっくりと重なる運命をより輝かせて見せてくれます。
見事な、ロマンスです。
特に、エマから無邪気さを奪ってしまったニコラスが、エマに愛を求めるあたり、ある意味勝手なお人だと腹が立つ一方で、その我慢強さと健気さに、じいんっとくること請け合いです。
美貌と財産と公爵という地位と…これだけ比類ない貴族として描かれる冷酷ヒーロー、珍しいですね。
しかもご本人、そういった付随するものを取り払っても、おそらく、この圧倒的な存在感は変わらないでしょう。
ですが、読み進むにつれて、そんな凍てついたロシアそのものを象徴するようなこのヒーローが、愛を知らない訳ではなくて、愛を恐れて慄いているのだと分かった時、何やら、とても愛おしいお人だなあと、不覚にも(笑)思ってしまいまシタ。
前の『眠り姫の気高き瞳に』で、ニコラスがエマに贈った手負いの子虎、要所要所で出てきます。あ、良かった。無事に大きくなったんだなあと(笑)ほっと安心。しかも、この物語の象徴的存在に成長。素晴らしい登場動物の一つです。