セブン・イヤーズ・イン・チベット [DVD]
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」を観る。幼年のダライ・ラマと戦争で捕虜になり、インドから脱出してきたオーストリアの登山家との交流の物語を軸に、チベットと中国の関係を織り交ぜながら物語りは進んでいく。チベットの人から見るとキテレツな場面がたくさんあるのであろうが、チベットの思想というか考え方の一端は理解できるかもしれない。端々にハッとさせられる場面も多く、画面に注視してしまう。いい作品です。ブラット・ピットの出世作ですね。
チベットについては様々な問題を抱えながら現在も進行形である。ちゃんと我々日本人も理解しなければならない文化的・政治的問題をはらんでいる。その入り口になる作品かもしれない。
セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年 (角川文庫ソフィア)
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」を観て、人生観が変わるというと
言い過ぎかもしれないがとにかく(いい意味で)衝撃をうけ、本当に感動した
私はこの本を求めました。
注意して欲しいことは、これは映画のノベライズ作品ではなく、原作本であ
って、映画はこの本をベースにしているに過ぎないということです。
しかし、私たちにとってそうそう馴染みのないチベットの文化について知る
一助ともなるでしょう。淡々と綴られています。
セブン・イヤーズ・イン・チベット [Blu-ray]
この映画はブラピ出演作の中でも1、2番を争う名作です。
前回のBlu-ray発売があっという間に終わってしまって、再販をずっと待っていた甲斐がありました。
原作も読んでますが、原作とは少し違う脚本になってます。
にしても90年代のブラピはホントにかっこいいな。
リバーランズスルーイットと同様原作が優れているものは映画化でイイ結果は望めませんが、これは違います。
チベットの精神や考えをそこまで深くは描かれていませんが、チベットの理解に繋がる良い映画だと思います。
セブン・イヤーズ・イン・チベット [DVD]
Brad Pitt主演作品です。Brad Pitt演じるオーストリアの登山家Heinrich Harrerは、第二次世界大戦中にヒマラヤ登山に出かけたところ、イギリス軍に捕虜として捕らえられ、インドに収容されます。そこから脱出してチベットに向かい、ラサでダライ・ラマ14世に出会います。戦後中国に侵略されるチベットの政治的背景や、Heinrich Harrerが別れた息子の面影をダライ・ラマ14世に投影する個人的なドラマなどが絡み合い、良い作品だったと思います。
レイプ・オブ・チベット―中華的民族浄化作戦 (晋遊舎ブラック新書 11)
タイトルも装丁も何か「あやしげな」本に見えますが、読んでみてびっくり。意外にも、とても真面目に書かれたしっかりとした内容の本です。
[序章(約30ページ)]2008年の北京オリンピックの年に起こったチベット人の行動と中国当局の弾圧について記述。
[第1章]「領土的レイプ(約30ページ)」。中国による領土侵略の歴史的経緯について記述。
[第2章]「文化的レイプ(約50ページ)」。主にチベット仏教や信者に対する徹底的な弾圧について記述。
[第3章]「人種的レイプ(約40ページ)」。チベットの人々(男女を問わない)に対する投獄・拷問・強制不妊などについて記述。
[第4章]「経済的レイプ(約50ページ)」。中国人が大挙してチベットに移住しつつあること、主要な商業経営者や官民の職に中国人が就いてチベット人には底辺の仕事しかないこと、経済や教育の力でチベット人やその言語を無用なものとし消滅させようとしていること等を記述。
[第5章]「チベットに自由を!(約15ページ)」。
200ページあまりの普通の新書の分量でありながら、さまざまな観点を適度に解説し、しかも平板にならず興味を持って読むことができる、なかなかの本です。何度もチベットに行き、人々と話をし、現地の情勢をみてきた著者だからこんな記述ができると思います。
私は、最近チベット関係の本を何冊か読みましたがこの本が一番バランスがとれているように感じました。また、「あっ、なるほど」という視点もところどころにありました。
良書です。ぜひ読まれるべき本です。