
Ultra2000 ドルアーガの塔
ドルアーガの魅力といえば宝箱収集に話題が行きがちですが、このゲームの面白さはそれよりむしろ、当時大流行していたパソコン版「ハイドライド」のようなアクションRPGの要素を、アーケードゲームの落としどころとして再設定させた凝縮感、そしてそれを必要以上にプレイヤーに押し付けない潔さにあると思います。
ドルアーガの塔が他のよく似たゲームと極めて特異な部分は、何といっても
○体力ゲージが表示されていない
○敵を全滅させられるほどギルの体力がない
…という所。
敵との交戦中は否応なしにお互いの体力が削られるため、どんなに上手に戦っても始めから倒す事が出来ない敵が存在しているということ。
このテのゲームにありがちな、「敵を全滅させながら進む」という攻略法が当然のように通じず、プレイヤーはマスクされたギルの体力の残りを予測しながら目の前の敵をどうやり過ごすか?選択を常に迫られるストイックさがこのゲームの最たる魅力と思えます。
そしてその特徴を後押しするのは結構シビアな制限時間設定と、運がよければ1フロア3秒で終わらせる事が出来るクリア条件。
そして、とかく敵を倒した数を評価されがちのこのテのゲームに対し、これは早解きでクリアした時のタイムボーナスの比率がかなり大きく、敵と対峙した時に「倒すか?逃げるか?」という選択肢、どちらにも「点数」という評価が得られる事になっている。
「倒す」だけが冒険ではない事を「たった一つのボタンとコントローラー」だけで表現していて、そのシンプルな操作性に凝縮された奥の深さはちょっと、他の追随を許していないような気がします。
多少のアレンジを加えたバージョンが出ていますが、私にとっては結局、マスクされた体力ゲージと急かされる時間制限の中で、その時その時の敵をどのように凌ぐのか?をストイックに追求できるオリジナルのバージョンが今の所、唯一「ドルアーガの塔」と呼べるものだと思っています。

MADE IN LOVE
デビュー当時を思わせるフットワークの軽さと
アレンジ、メロディの柔軟さ、それに今ならではのギラギラした強さが乗せられた
正にレコード会社移籍して心機一転にはもってこいのみずみずしいアルバムだ。
ここにきて再びロック・シーンを攻めている感じがする。
ここ数作はわりとシックな、落ち着いたアルバムだったので余計に。
TRICERATOPSを長年聞いてる方ならかなり懐かしい感触になるのではないかと思う。
なぜならこの「MADE IN LOVE」というアルバムは初期を思わせるメロディやリフが一杯、曲の隅々に転がっているからだ。
「GROOVE WALK」を思わせる「LOONY'S ANTHEM」や、「MILK&SUGAR」とかデビュー当時は
こういう展開の曲多かったなーと色々と思いを馳せていたのだが
だからといって単なる原点回帰とか、あの頃をもう一度〜とかそういう作品になってるという訳ではなく
「FUTURE FOLDER」の攻撃的なリフを聴いても判るように、実に男気溢れる力強さが加わっているのだ。
デビュー当時は良い意味で軽い部分が魅力的に映ったが、この作品を聴くと明らかに変わっているというか
バンドとしての確かな成長を感じられた。 演奏力はもちろんのこと、ロックバンドとしてタフになったんだなー、と。
実際、このアルバムのアンサンブルやリフなどは今までと比べてもかなり強靭で重厚感があり、
踊れるアルバムでありながら、ゴリゴリのロックサウンドにも浸れる良いとこ取りのアルバムになっていると思う。
兎に角、イマイチな曲が無い!
メロディーもかなり開けている。先行シングルにも負けないほど前のめりなメロディーの応酬。
しかしバランスに関しても抜群でミドルテンポの楽曲を合間合間に挟んでいる構成で
個人的には今までで一番聴きやすかった、と思った。メロディーが素直に頭に入ってくる。
近年の大人のロックから一転、再び派手でぎらついたロックンロールを
奏ではじめた印象のある最近のTRICERATOPS。自分は2ndが一番好きなのだが、それと並ぶくらいに早くも好きになった。
間違いなく傑作。未体験の方も是非。

ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~ 第3の宮 [DVD]
このDVDは2話まで収録なのに、一話の時点でレビューとか何考えてんですかねぇ。
2話まで観た感想ですが、面白いですよ。
このゲームをやった事ない人でも楽しめ、万人受けするアニメだと思います。
一話の最初の方はなんだこれ?と思うかもしれませんが、そういう事か…とちゃんと納得でき、裏一話との対比も楽しめます。