LIFE is...~another
割とグルーヴィーでUGなR&B Soulがあると思えば、中途半端な軽いポップス風なR&Bもあれば、有名な例の曲もあってアルバムとしての完成度が…。
でも、"Life Is..."はいい曲だし、"大きな古時計"も平井堅の思い入れがくさすぎるほど入ってていいし、"Somebody's Girl" は本格的R&Bで良いです(AIのRapもMISSY ELLIOTみたいでいい)。
新ブラックジャックによろしく 9 (ビッグコミックススペシャル)
「医者って何なんだ?」
手塚先生の漫画と同じく、そこで立ち止まってしまった。
たとえそれが永遠のテーマだとしても、手塚漫画以後の作家は自分なりの答えを示すべきだと思う。
さもなくば、手塚漫画から始まった場所へ、ただ立ち返ったようにしか見えないから。
個人的には、作者自身がすでに行動によってある種の回答を示している。
読者を無視して「出版や編集と闘う」なら、それは患者を無視して派閥と争う医者も同じでしょう。
「医者って何なんだ?」
ただの職業だ。
「ひとはどうせ死ぬのに、医者は何のためにいるんだ」
どうせ死ぬが、それが「今」じゃないほうが嬉しい患者が大勢いるからさ。
ブラックジャックによろしく 涙のがん病棟編 [DVD]
いささかマンガチックに誇張されているところもあるが、おおむねがん治療現場の実態が正確に描かれている。抗がん剤が実名で出てくるのもよい。脚本家は「患者よ、がんと闘うな」派と「がんに勝つのは闘った患者だけだ」派という対立軸を意識して設定しているようだ。「化学療法」(抗がん剤によるがん治療)の問題点も一応そつなく押さえており、実態を知らない人は目を開かれると思う。近藤誠氏の著作などと併せて見ればさらに背景を理解しやすい。
がん治療に携わる予定の医療従事者、医学生、薬剤師、看護師、そしてすべての患者さんとその家族にお薦めしたい。
ブラックジャックによろしく (12) (モーニングKC)
誇張は目立ちますが、精神疾患という名に対する一般の人の偏見は実際にありうる話と思えます。
大衆を露骨に非難する皮肉なマンガですし、読んでいて不快感が増してくるのは避けられないでしょう。
その不快感を事実として受けとめきれる読者にとっては、有益でしょう。
もっとも、そのように自分をも客観的に眺めることができる読者はごく一部に過ぎないとは思いますので、精神疾患に関して苦しんでいる人にとって有益かと問われれば疑問ですが。
作中で語られるように、社会に投げかけることが本当に有益ならば良いのですが。
ブラックジャックによろしく(13) (モーニングKC (1488))
精神科にかかっている僕からみても、患者やその家族、医師、マスコミの描き方にはリアリティがあった。特に患者の絶望感をうまく表現できている。絶望の果ての微かな希望というラストに賛否があるようだが、あれでいいのではないかと思う。作者には精神障害者について読者にも考えてほしいという意図があるのだろうし、あのラストがないと、リアルなだけで全く救いようがない物語になってしまい、結果的に読者の心に響かず、何も考えられないですぐに忘却されてしまう作品になってしまったのではないだろうか。作者の意図するところを表現できているという点であのラストは成功していると思うし、僕はこの作品を多くの人に読んで欲しいと願っています。