34丁目の奇跡【字幕版】 [VHS]
感謝祭の日、ニューヨークの街は老舗デパート、"コールズ"主催のパレードで賑わっていた。ところがメインのサンタクロース役が泥酔してしまい、困り果てたイベント責任者のドリーは偶然現れたサンタにそっくりな老人、クリス・クリングルをサンタクロース役に抜擢する。デパートでのコーナーも任されたクリスはたちまち子供達の人気者となり、親身になってプレゼントの相談に乗って大人達からの信頼も得た。そんなある日、ドリーの娘、スーザンがクリスに会いに"コールズ"を訪れる。スーザンは母親に似て「サンタは存在しない」と言いきるこまっしゃくれた女の子。だがクリスの心優しい態度とサンタそっくりの外見に、スーザンはクリスは本物のサンタではないかと思い始める。一方、クリスの評判から集まった"コールズ"の人気を妬んだライバル会社は、クリスの評判を落とそうと策略を練っていた。・・・
1947年のリメイク版ですが、デパート業界のサービス精神や、ドリーとそのボーイフレンドで弁護士のブライアンのロマンスなど、様々なエピソードが上手く絡んでいて、観ていて本当に面白かったです。個人的には、この1994年版の方が面白いなと思いました。
この映画の最大の見所は、何といってもクリスを演じたリチャード・アッテンボローです!人々への優しく穏やかな接し方、プレゼントのことを何もかも知っていたり、子供達の夢を守ろうとする態度など、「本当のサンタクロースかも・・・」と思ってしまうほどの名演技です。耳が聞こえない女の子に、クリスが手話で『ジングルベル』を一緒に歌う場面があるのですが、その時の女の子とその母親の感謝に満ちあふれた顔、それに応えてにっこり微笑むクリスの場面で、わけもなく胸がつまりました。
姿が見えなくても、みんなの心の中にきっといるサンタクロース。子供達だけでなく、忙しい毎日の中で童心を忘れかけていた大人達にも、夢見る素晴らしさを教えてくれたクリスは、観客の私達にも最高のプレゼントを与えてくれました。
34丁目の奇跡
~映画版「34丁目の奇蹟」の大ファンを自認する私にとってこの本との出会いはとてつもなく大きい。
「目には見えない大切なもの」を教えてくれた映画が素晴らしいものだったのでビクビクしながら本書を読み進んだ。
何度見たかわからない映画のシーンがとてもリアルによみがえってきた。
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著者が映画の脚本を先に書いているので当然なのかも知れないが安心して最後まで読み、涙を流すことができた。
映画では描かれていないエピソードもいくつかあった。
登場人物も若干違って映像とはちょっと違うポイントでも泣けた。
著者の最後のコメントも「クリスマスの精神」に沿ったものだった。
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街がクリスマス一色になる頃が一番の読み時だが、この本があればいつでも「ほんとうの」クリスマス気分に浸っていられると思う。~