海辺の家【字幕版】 [VHS]
お涙頂戴でも、感動ドラマでもない
確かに『良い話』だし、観る価値はあると思う
今やありふれた家庭事情 離婚し、子供から離れ
単身黙々と仕事に打ち込み、けれど時代の変化に対応しきれず
それだけの為にクビ…やりきれない想いと自分の努力は一体
何だったのかとフラストレーションの如く
自分の作品や人間関係まで破壊しようと乱心するのも無理もない
その上、余命4ヶ月と宣告され、すべてを無くしかけ
自ら投げ出そうとしたが「宣告」というものは不思議なもので
「思い切り」も与えてくれるようだ
壊しかけた人生の再建「思い切り」は本人も周囲の人間も変えて行く
宣告がなければ、自分の隠れたパワーに気付かなかっただろう
家族にとって何が大切なのか…
オーディエンスに伝えてくれる作品だと思う
青春の光と影
ジョニ・ミッチェルの初期の名盤としては、このCloud(青春の光と影) とBlue、そしてLadies of the Canyonを聴くことをお奨めする。このCloudでは、「チェルシーの朝」と「Both Sides Now(青春の光と影)」が特に有名だ。1970年代に学生運動が盛んだったとき、Both Sides Now の「物事の両側面を捉えて見る」という世界史観が、当時の「政治体制にだまされるな!」とか「大義名分のないベトナム戦争反対」といった空気を盛り上げるのに少しは役立ったのかもしれない。
実際にこの「青春の光と影」で良く売れたのはジュディ・コリンズの歌っているバージョンのもので、日本でも赤い鳥というグループがカバーしていた。正直自分もリアルタイムでは、ジュディ・コリンズのカバーでしか聴いていない。当時の女性フォーク歌手といえば、ジョーン・バエズが一番有名で、ジョニ・ミッチェルは余り有名ではなかったかもしれない。しかし、ジョニの歌詞を読むにつけ、ジョニが、ジョーン・バエズよりいかに思想的に深く、より詩人であったかが分ると思う。
このアルバムを聴くと、全てギターかピアノだけのアコースティックであり、澄みきった彼女の声と相俟ってとても素朴で、清清しく聞える。そして歌にメッセージがあり、ひしひしと私たちの心に響いてくるものがある。また、ギターの腕前は、CNS&Yのデビット・クロスビー仕込みの変則チューニングで素晴らしい。ジョニ・ミッチェルのファンならずとも必聴の1枚である。
エクスタシィ―大人の恋の物語り
8人の女性作家の描く恋愛小説。
恋愛小説を読んでいて思うのが、恋をしている男女の心理描写は様々なかたちで描けても、セックスの描写は良く似ていること。
そして、セックスの描写はどうしても著者の経験が反映してくること。
本書に収められている全ての作品は、男女の恋愛・・・というより、恋や愛、そして不倫をエッセンスに人間関係を描いた作品と言えると思う。
なぜなら男女が恋に落ちて、肉体関係を結ぶという単純なストーリーではないから。
「恋の物語」というほど単純なアンソロジーではないのです。
海辺の家 [DVD]
家族愛復活映画ですね。非常に感動しました。
離婚し継父と母親と暮らす青年が、実父の家で
過ごす。実は、実父はガンを告知されていて、余
命が幾ばくも無く、家を経て直すことで青年とと
もに過ごしたかったのだ。
関係が複雑になっていて、目的は別々でも、一
つの作業をこなしているうちに近隣の住民や母親
なども引き込まれてしまい、家族関係が修復され
て行くと言うもの。
しかしながら、実父への愛情が復活したところ
で、実父の命数は尽きてしまう。
海辺の家
サートンはアメリカの小説家で、詩人。
「海辺の家」は、ひとり海辺の家に暮らす彼女の日常と心の動きを記した日記。
とても繊細な文章で、するどい自己洞察と啓示に満ちている。
どんなに高名な作家と言えども当然、人間で、迷ったり悩んだり日々のことにわずらわされたりせずには生きられない。
その中で、どうやって泉を枯らさず、流れを絶やさずに書きつづけるか。
サートン自身の葛藤もありのままにつづられていて、ひとは還暦を過ぎてもこれほどの熱意を保ちつづけられるのか…と驚かずにはいられない。