女系家族 ~淫謀~ NEWパッケージ版
スチルは美麗だし、声もなかなか良かった。
一人に偏らず、まんべんなく絡みがある事に満足。
ストーリー分岐が沢山あるんだけど、セーブとリロードをうまくやればさくさく進む。展開も意外なところがあったりと楽しめた。
すべてのエンディングを見終わった後のお楽しみ(?)エンドもあるし、ゲーム性があって飽きなかった。
悪戯モードは、もう少しバリエーションがあると良かったかも。
女系家族〈下〉 (新潮文庫)
小説でも映画でも、物語を楽しむ多くのユーザー達は物語の筋そのものだけでなく登場する人物達のキャラクターそのものも楽しむのが普通でしょう、
その点において本作は強烈なキャラクターがたくさん登場しながらもけっして読者たちが魅力を感じるような人物がいない不思議な物語でもある、筋そのものの迫力は著者の豪腕による圧倒的なものなのだが、「白い巨塔」であれば財前や里見、彼らを取り巻く人物達が何ほどかの魅力を感じさせていることと好対照とおもう、
これはひとえに本作が描写したのが現在既に存在する一定量の「遺産」をどれだけ自分自身にのみ有利に獲得しようかという"後ろ向き"の姿勢だからだとおもう、「白い巨塔」の主人公達の一部は実にあくどい処世を繰り返しながらも、医師としての己の技量の上達、獲得した地位を利用して更なる医業の発展を、と姿勢が極めて明確に"前向き"だからこそ魅力的なのだとおもう、
舞台となる矢島家はある程度の旧家でなおかつ相当の財産家、彼女達はいっぱしの教育は受けているようだが、自身の属する「家」を如何に維持発展させるのかという帝王学のようなものは教わっていないことになる、だからこそ、宇一や叔母、そして梅村が登場する大きな余地が存在したわけだ、娘達に小なりといえどもなんの帝王学も授けなかった嘉三の復讐は文乃と出会うはるか以前から始まっていたのだと解釈したい、
女系家族 [DVD]
テレビ版の後に鑑賞。
時代背景が、老舗の女系家族そのもの。
リアリティ抜群。
若尾文子の凛々しい美しさは、ただただ、見とれる。
遺産相続に関する魑魅魍魎の戦いは、時代を超越するリアルな臨場感。
ヒトの本性は、欲望。
勉強になりました。
女系家族 ~淫謀~
登場するキャラ、CGなどは相変わらず綺麗でした。ただこの作品をする前にELF作の「媚肉の香り」や「人間デブリ」をやっていたため、ストーリーなどの面では微妙なところがありました。
後者の2作の前にやっておけばよかったなと今感じてます。
発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)
少なくともこの1年間で読んだ発達障害関連の新書のなかでは出色。
最新の症例研究もまじえて、非常に分かりやすく、注目すべき情報や考え方についてコンパクトにまとめてある。 ADHDとアスペルガーの相違点について、この本を読んではじめてよく理解できた。特に大人の発達障害者の低い低い自尊心にはちゃんと遺伝的な理由があった(報酬系の未熟性)という説明は目からウロコであり、分かりやすかった。“チャウセスクの子供たち”の症例のような、これまでの発達障害の常識を覆すような話は興味深かった。
発達障害本によくある、「アスペルガーって風変わりな天才!」みたいな、非現実的でもって役立たずな主張はほとんど見当たらないかわりに、見逃されがちな大人の女性の軽度発達障害についてページを割いて述べられている。
そして今や発達障害者を救うことは、精神医療の課題というだけではなく、日本の社会全体のの課題なのだと著者は主張する。ニートと呼ばれる若者の8割近くが軽度の発達障害ではないかと指摘し、彼らニートはあるべき居場所から転落すると容易にひきこもり化し、脳のつくりから簡単に依存傾向を帯びて、それがますますひきこもりを頑迷化・長期化させる。
実際に日々、臨床に当たっている精神科医(しかも当事者)の書いた1冊ですから、事情に通じていて、 当事者が抱えがちな悩みについて、懇切丁寧に回答してある印象を受けた。