完訳 紫禁城の黄昏(上) (祥伝社黄金文庫)
『異文化コミュニケーション』に掲載された中山先生の論文を読んで完訳を買ったのです。ついでに中国のネット書店を検索してみれば、英語版もあるし中国語訳も出ているらしいです。多分、岩波文庫が出版された当時とは事情が変わったかもしれません。また、康有為は今でも中国で高く評価されている人物で、皇帝を擁護する有名人としてもよく知られています(この点でややマイナスに評価されているけど)。
ルパン三世 LUPIN THE SINGLES - MUSIC by YUJI OHNO
アニメ放映開始から今年で33年目に入る『ルパン三世』。
この長寿アニメの音楽を,いわゆる『(新)ルパン』から現在に至るまでほぼ全てを担当しているのが,作曲家でありジャズ・ピアニストの大野雄二さんです。
このCDには,大野さんによる『(新)ルパン』の楽曲のうち,全てのオープニングテーマとエンディングテーマ,それにTVシリーズ放映中に公開された劇場版の主題歌も収録されていて,数あるルパンCDの中の基本的かつ決定版CDになること間違いナシです。
注目は,三波春夫さんが歌う「ルパン音頭」「銭形マーチ」でしょう。この2曲,"ルパン"の名が付くCDに収録されるのは約8年振り2度目のこと。しかも、8年前は限定版CDボックスへの収録だったので,通常販売のルパンCDへの収録は初めてとなります。
三波春夫??んの唄を「映画では聴いたけど、フルサイズは聴いたことが無い」という皆さん!是非,聴いて下さい。名曲です。
あの有名な「ルパン三世のテーマ」も,オープニングで使用されたヴァージョンだけで4つありますが,どれもリスナーを飽きさせない,全く異なったアレンジがなされています。
その他の楽曲も含めて、アニメ音楽の枠に囚われず、純粋に大野雄二作品集としても楽しむことが出来るくらい,完成度の高い曲揃いです。
このCDを聴けば,ルパン音楽が今再び注目されている理由を再認識させられますし,大野さんの引き出しの多さにも驚かれることでしょう。
大東亜戦争の正体 それはアメリカの侵略戦争だった (祥伝社黄金文庫)
「日本人が知らない二つのアメリカの世界戦略」と同等にわかりやすく目から鱗な本です。
大東亜戦争は過去の戦史に例を見ない壮絶な民族のドラマだった。
現代では想像もできないような精神の気高さに生きた人々も多かった。
天才的戦術家と言われるクラウゼウィッツは、その著「戦争論」の中で、
「戦勝国とは最終的に戦争目的を達成した国をいう」 と書いております。
日本の戦争目的の中には、アジアにまで手をのばした西欧勢力に一撃を与え、アジアの解放をはかる点にありました。
結果は実際に、アジア・アフリカは白人の植民地から解放され、世界地図を一変させたのです。
日本は大東亜戦争によって敗れたけれど、最終的に目的を達成したのであります。
米ソこそ侵略戦争の張本人なのに、勝ち誇った占領軍は日本の軍国主義者が起こした侵略戦争と断定し、戦犯を指名して処罰し、アベコベの洗脳政策と洗脳教育を実行した。
…「米軍が押し付けた日本国憲法が法の素人の軍人が六日間で作成し、七日目にマッカーサーに提出できたのは、その下書きがあったからだ。
それは米国植民地のフィリピン憲法である(1935年)。
そこには明らかに戦争放棄の条項(第二条 第三節 フィリピンは国策の具としての戦争を放棄し、一般に承認せられおる国際法上に原則を国法の一部として採用す。)がある。
マッカーサーは戦前、比総督の父マッカーサーの副官としてフィリピンに勤務したことがあり、とっさに植民地憲法のあることを思い出し、これを下敷きにせよと部下に渡したからである。
植民地民族は絶対に主人に歯向かってはいけないという羊の憲法である。
羊は主人に守られているが、主人が殺しにきても絶対に逆らってはいけない、戦争をしてはならないという植民地憲法を日本に押し付けたのである。」
…侵略者が押し付けた占領憲法を平和憲法としてありがたがっている日本人は本当に能天気だと思います。
LUPIN The Best
主題歌集としては非常に基本的な1枚です。今までルパンCDを聞きつづけてきた方々にはほとんどが重複した曲になるでしょう。し・か・し、このCDの一番のお勧めは三波春夫の『ルパン音頭』です。諸々の事情で今までどのCDにも収録されなかった曲です。一度聞くと耳から離れない、ある意味電波ソングの先駆けとも言えるでしょう。これだけを聞くために購入するのはお勧めできませんが、ルパンソングの集大成として持ってて損は無い一枚です。
ストラヴィンスキー:春の祭典&火の鳥
3枚組みのアルバムで、3大バレエの「春の祭典」と「火の鳥」は、
リズム・爆発力・ハーモニーとも一級品です。
サンフランシスコ響のドライな響きが功を奏しています。
ロシアの大地とは対極をなす演奏です。
トーマスは過去ボストン響との名演を残していますが、
円熟を感じるアルバムです。
どうせなら「ペトルーシュカ」も入れて欲しかったのが正直な感想。