Freeways
「ヘッド・オン」に続くBTOポップ路線で77年リリース。冒頭の「オール・カム・トゥゲザー」からラテンビートのような曲で、豪放ハードロック木こり野郎たち(ちなみにデビュー時のプロモーションです。)に変化と多様化が訪れていることがわかります。しかし、BTOはデビュー時から、ある程度コミカルで明るい部分も持ち合わせていたグループでした。セールス的に低迷したことになっていますが、高性能なハードロックであることは他のアルバムと変わりません。
ちまたでは、ランディ・バックマンはポップ路線になじめず、このアルバム発表後にグループを脱退したことになっています。でも本当なのでしょうか。ポップ路線のほとんどの作曲が彼の手によるものだからです。
「My Wheels Won't Turn」ではロカビリー、「Down, Down」ではコンプレッサーをかけたようなギターソロと新しい試みもあります。でもベストトラックは、やはりタイトル曲。CFターナーのいつもながらの絶叫ボーカルとプログレが合わさったような不思議な魅力をもつ曲です。
Collection
バックマン=ターナー・オーバードライブのベスト盤。1973年のデビューアルバムから、1978年のStreet Actionまで7作からのセレクト。全米1位「You Ain't Seen Nothing Yet(恋のめまい)」、12位「Takin' Care of Business(仕事にご用心)」、14位「Roll on Down the Highway(ハイウェイをぶっとばせ)」の3大ヒットもちゃんと収録しています。
発売元のSpectrumレコードはひと癖ある選曲をするメーカーですが、このCDでも見事にやってくれました。全米40ヒットの「Hey You」「Take it Like a Man」を落とし、ファンに人気の高い豪快R&Rナンバー「Four Wheel Drive(四輪駆動)」「Find Out About Love(愛にさまようロックン・ローラー)」を収録。ツボをおさえてます! 1970年代にUSチャートを席巻したヒット曲製造マシーン、痛快ロックのBTO入門編としては最適な選曲でしょう。
Not Fragile
1974年リリース彼らの3作目・・・・邦題「恋のめまい」は日本でBTO頭角のポップなメロディー&トゲトゲシイ水切りの良いカッティングギター、レコードは当時購入済でしたがアマゾン殿CD群を閲覧していたら見覚えのある木箱ジャケット写真を見つけ即購入の段取りをしました。 何せ当時はカナダ出身のバンドで個人的には偏見もありましたが、オランダ出身バンド フォーカスに狂っていた事もあり、もの珍しさで購入しましたら「ムム・・・おぬしなかなか出来る・・・・・」何が良いのかと申しますとサウンド自体がキレがあり、味でたとえると真夏の仕事上がりの脱水症状に乾いた体内へ水分補給のための冷えたビールのイッキ飲みの後の爽快感で2杯目はゆっくりと味わい心地よいアルバムです。
・・・・最近のバンドのシンプルさのルーツはここにあるのかもしれません・・・
聞いて見てください、シャカシャカ、シャリシャリのギターカッティングが爽快です!!