非定型うつ病 パニック障害・社交不安障害 よくわかる最新医学
内容としては非定型うつ病の人は、パニック障害や、社交不安障害を
併発しやすいそうです。なのでこれら内容がぎっしり詰まって、ちょっと
精神的につらい人には読むのに時間がかかるかな、という感じの本です。
非定型うつはまだあまり認知されていない病気のようで、判断が難しいそうです。
治療法は、認知行動療法や薬物療法が中心になるそうですが、非定型
うつに効く薬があるそうですが、まだ日本では使用許可されていないそうです。
他に実生活でできることは、やはり基本中の基本、規則正しい生活や
運動、特に運動は薬と同じ効果があるらしいです。
非定型うつの人の場合、必ずしも仕事を休むことが正しくないということも
書いてありました。仕事を休むことで過眠(非定型うつの症状)がでて、
生活が不規則になってしまうということです。
これはケースバイケースで、今の職場があまりにも苦痛だという場合には
休職という手をとったほうが良いようです。
非定型うつ病の症状を書いておきます。
・気分反応性(好ましいことがあると気分が良くなる)がある
・気分反応性があり、さらに次の症状のうち2つ以上がある
1、著しい体重増加、または過食
2、寝ても寝ても眠い(過眠)
3、手足に鉛が詰まったように重くなる、激しい疲労感(鉛様麻痺)
4、批判に対して過敏になり、引きこもりになる(拒絶過敏症)
自分は非定型うつと社交不安障害の症状がありますが、パニック障害の
症状はありません。パニック障害についてかなり詳しく書いてありますので、
そちらでお悩みの方にはものすごく参考になると思います。
非定型うつ病ののことをネットで調べて、理解できている方は読まなくて
いい内容だと思います。
こんな患者はよそへ行け―わがまま先生の辛い外来日記
サブタイトルには「わがまま先生の辛い外来日記」とあり、著者は本書の中でもわがまま先生と書いていますが、決してわがままな医者ではなく、患者思いのいい医者である著者が、わがままな患者とのエピソードを中心に書いたのが本書。自己中心的な患者がいかに多いか、そして自分勝手な解釈を言う患者、薬の処方に関ることなのに嘘を言う患者……と、その苦労が感じられるエッセイです。仕事の立場が違うとはいえ、客商売をしている自分の身で考えても迷惑なお客のこともつい考えてしまいましたが、わがままな人はどこに行ってもわがままなのだろうし、それを本人は気づかないのでしょうね。医者もつくづく大変な仕事だと思いました。