岸辺のアルバム (光文社文庫)
とある電話から主婦から「女」を意識させられる(30代後半の常識的な)妻、英語を学ぶ事(アメリカからの留学生を教師とし、付き合う事にもなる)から今の生活からの抜け出す事に期待する(大学生の)娘、仕事一筋の(接待ゴルフも、外国局地への単身赴任も辞さない、40代の)夫、大学受験を控える勉強は出来ない(良く言えば硬い、悪く言えば視野の狭い)弟の平凡な4人家族が迎えるそれぞれの思いが家族という立場にどう波及するかを描いた「ドラマ」です。
今の感覚で捕らえるならば非常にありふれた(きっとその当時もありふれていたと、私は思いますが)事件(不倫や強姦、受験失敗に早期退職【リストラ】)から家族をどう捕らえるのかを、その人物に出来うる限り沿った視点とその視点から見た細かな描写を丹念に描く事で、ドラマを響くドラマに変えています、説得力があります。
正しき事は、誰が、どんな人が言っているかに価値が有ります。正しい事を言うだけなら小学生でも、死刑囚でも言えます。説得力を持たせるには、その発言者がいったいどんな事をしてきたのか?普段どんな生活をしていたのか?が重要なのだと私は思います。全てにおいて正しい人間はいません、誰でも叩けばホコリが出ます。それでもなお、ホコリが出ない様努力している人かどうか?が重要なのではないか?と思うのです。家族に対する幻想それぞれの幻想におのおのがどれだけの執着があるのか?を感じさせるドラマです。
ドラマになるにはきっかけがあり、ドラマを進める為には「エネルギー」がいります、私が考える山田 太一さんのドラマを進める「エネルギー」は「おっちょこちょい」だと考えます。愛すべき「おっちょこちょい」それが高校生の息子です。彼が高校生という設定に今と当時の違いを感じます。
J.BOY
私が浜田 省吾に触れた最初のアルバム
リアルタイムで出会えた事に、深く感動している
このアルバムに込められたメッセージは、後追い世代にも伝わっている事と思う
初期の頃のナイーヴさ、中期の頃に思いっきり爆発するパッション、それが良い具合に現在のパワーとなっているのは間違いない
詩人の魂~ベスト・オブ・ジュリエット・グレコ
エモーショネルなピアフに対して、グレコは確かにピアフの影響は感じられつつもストレートでソフトな歌唱でとても癒されますね。吹き込みの年代から伴奏にオーケストラが多用されているのは当時の制作方針からなのでしょうが、欲を言えばアコーデオン、ギター、ピアノ、ベースといった小編成の伴奏で聴けたら最高なんですけどね。でも、歌をぐっと前面に出して伴奏を控えめに録音されているのでうるさすぎず、とても聴きやすいバランスだと思います。伴奏とくにオーケストラのアレンジは時代を感じさせますが、歌唱自体が時代を越えて心に沁みこんでくるため却ってレトロな趣で、秋の夜長にぴったりのアルバムではないでしょうか。ベスト盤とは言え曲の配列がよいので何度繰り返しかけても飽きが来ません。
岸辺のアルバム (角川文庫)
とある電話から主婦から「女」を意識させられる(30代後半の常識的な)妻、英語を学ぶ事(アメリカからの留学生を教師とし、付き合う事にもなる)から今の生活からの抜け出す事に期待する(大学生の)娘、仕事一筋の(接待ゴルフも、外国局地への単身赴任も辞さない、40代の)夫、大学受験を控える勉強は出来ない(良く言えば硬い、悪く言えば視野の狭い)弟の平凡な4人家族が迎えるそれぞれの思いが家族という立場にどう波及するかを描いた「ドラマ」です。
今の感覚で捕らえるならば非常にありふれた(きっとその当時もありふれていたと、私は思いますが)事件(不倫や強姦、受験失敗に早期退職【リストラ】)から家族をどう捕らえるのかを、その人物に出来うる限り沿った視点とその視点から見た細かな描写を丹念に描く事で、ドラマを響くドラマに変えています、説得力があります。
正しき事は、誰が、どんな人が言っているかに価値が有ります。正しい事を言うだけなら小学生でも、死刑囚でも言えます。説得力を持たせるには、その発言者がいったいどんな事をしてきたのか?普段どんな生活をしていたのか?が重要なのだと私は思います。全てにおいて正しい人間はいません、誰でも叩けばホコリが出ます。それでもなお、ホコリが出ない様努力している人かどうか?が重要なのではないか?と思うのです。家族に対する幻想それぞれの幻想におのおのがどれだけの執着があるのか?を感じさせるドラマです。
ドラマになるにはきっかけがあり、ドラマを進める為には「エネルギー」がいります、私が考える山田 太一さんのドラマを進める「エネルギー」は「おっちょこちょい」だと考えます。愛すべき「おっちょこちょい」それが高校生の息子です。彼が高校生という設定に今と当時の違いを感じます。
早春スケッチブック DVD-BOX
「想い出づくり」も「ふぞろいの林檎たち」「岸辺のアルバム」「男たちの旅路」も、さらに「淋しいはお前だけじゃない」も「白線流し」も名作ですが、たった1作だけ選べと言われたら、「早春スケッチブック」です。これを書いただけでも山田太一さんは国民栄誉賞ものです。いや、世間の評価なんか、どうでもいい。このドラマを見せてもらったことを僕は一生忘れないですよ。