アシュリー ~All About Ashley~
彼女は本当に14歳なのか? 彼女の2倍生きている私よりも、ずっと大人
でしなやかでたくましい。「自分には神から与えられた使命がある」と
言い、明るく努める姿に、ただただ感動。アシュリーの存在が無ければ、
恐らく私達はこの病気の存在すら知り得なかっただろう。この病気の認知度
が高まることで、少しでも多くの人がこの病気を治す方法を編み出して
くれることを祈っている。
アシュリーの母親も本当に強い人で、娘を深く愛している様子が伺える。
だがその母親も、アシュリー曰く、「以前は悩んでいたが、信仰を得てから
救われた」らしい。私の母の友人にも、重い病気になってから宗教に入った
という人が何人もいる。やはり病気や苦難に立ち向かうには、信仰(宗教)
が切り離せないのだろうか…ということも考えたりした。
日本語訳は好き好きがあるだろうが、私は少女らしい文体で気に入った。
ちゃんと原文(英語)も載せているのが良い。
みじかい命を抱きしめて
プロジェリアの病気のこと、アシュリーのことばかりが書いてあるのかと思ったけど、ほとんどが母親のロリー・ヘギのことばかりだった。
アシュリーの心の大きさ、母親がいかにアシュリーを大切に思うか、ダメな母親から立ち直って今にいたるか、自分もそばで一緒に頑張ってるかのように感じる、けれど、母親の男遍歴みたいなものばかりで、途中すこし、飽きがきてしまった。こりればいいのに、とも思った。それに、アシュリーの視点ではなく、母親の視点なので、アシュリーが悩んだこと、苦しんだことはあまり書かれていないのが残念でした。もう少し、アシュリーのことも知りたかった。