コマソン マニア ヴィンテージCMソング コレクション
調べずに書いてしまいますが、このCDの収録曲はおそらく1960年代の曲から90年代ぐらいの曲まで、かなりバラエティに富んでいます。現代のCMではアイドルやバンドなどの曲を企業がタイアップして使ってることが多いですし、このCDでも後半(比較的新しい曲)はややパワーが落ちますが、前半は「CMの為に作られた」という力の入った曲ばかりで、かなりに楽しめました。商品を忘れてしまっていても曲は焼きついているもんなんですね。多くのCMソングのCDを聴きましたが、その中では断然これがオススメです。この濃密さを維持した続編が聴きたいです。
純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)
カントの著述スタイルでしょうか。それとも私の哲学書に対する経験の浅さのせいでしょうか。カントの論理スタイルは今まで読んだ哲学書の中で一番分かりやすい。ここまで厳密に体系的に且つ遺漏無く論理を積み上げるのは驚異的です。この意味で非常に分かりやすい本です。しかし、その一方で、哲学書の読書では当然なことですが、扱っている概念や論理を慎重に理解をする努力をしなければならず難解と言わざるを得ません。けれども、その理由が「哲学書」に「特有」な難解さのためか、邦訳文(篠田英雄訳)のためかは判然としません。
論理構造は明快なのに使われている言葉や表現の意味が明快でないせいか、複雑な読書でした(私の読書力のせいかもしれません)。他のレビューにもあるように英訳を読んで見る価値はあると思います(私もそうします)。
「神の存在」については彼は否定も肯定もしていません。理性の埒外にあることを示しているだけだと思います。「神の存在」について理性を用いて語る無意味を示しているだけで、「神」と言う「理念」を持つ事には完全に中立なのではないでしょうか。彼自身は信じているというニュアンスは窺えました(翻訳書による間接的な読み取りですが)。
いずれにしても偉大な哲学者による偉大な哲学書には違いないと思います。
宇宙海賊キャプテンハーロック VOL.1【DVD】
BOX発売の時はビンボーオヤヂとしてはとても手が出なかったが、今回は何とかがんばって買います!
2枚組12話収録という事は、全4巻という構成かな?
「映画オタク」を自称していても、やはり筆者は昭和アニメや漫画の洗礼を受けた世代。ハーロックや「ワイルド7」の飛葉ちゃんたちに男の生き様を学んだものだ。今時の草食系とかいう小僧どもにはこの熱い男たちの魅力は判らないだろうが。
一番最初のテレビシリーズのハーロックを観ていると、僕らが抱いている「ニヒルでクール」なイメージは、大分後になって作られたものだというのが判る。TV版のハーロックは、けっこう感情の起伏が激しくて、イイ。こぶしを握りしめて「ク〜ッ!」とあせったり、悔しがったり、笑ったり、まゆのことを思うとき、涙を浮かべたりして・・・とても人間臭い。作画監督の小松原一男さん描くハーロックは、ストイックなだけでなく、人間としての温かみをちゃんと描いていて、後のアニメーターたちは「松本タッチ」を再現したりする器用さは凄いと思うが、やっぱり小松原ハーロックが他とは一線を隔して「孤高」なのは、キャラクターにちゃんと血が通っているところ、なのだと思う。
この第1巻・第1クールは、もう一人の主人公とも言える台羽正を中心としたストーリー展開だ。
第1話:完璧すぎて文句なし、ラストシーンにしびれまくる。
第4話:台羽正がアルカディア号に乗り込む!
地球連邦政府の旗に銃を向け「僕の旗は、この旗ではない!」と撃つ台羽クンは最高にカッコイイ。
第7話「海底のピラミッド」:小松原作画が最高に美しい。謎の使命を帯び、海底で眠り続けるマゾーンの美姫。
永遠の、孤独な任務に就く敵にハーロックは敬意を表し、黙ってピラミッドを後にする。ハーロックの男の矜持。
古代遺跡とマゾーンの謎の関係が暗示され、地球に潜入したアルカディア号乗組員達は、レジスタンスの如く
「マゾーン狩り」を展開。矢継ぎ早・濃密な展開の25分。「ローラ三部作」と並ぶ第1クールの傑作エピソードだ。
そして、第10〜12話は台羽正の試練と成長が描かれる「金色のローラ篇」。人の心を弄ぶマゾーン。母の幻影を、正はどう乗り越えるのか・・・!
かつてレンタル店で借りまくって観た時は、VHS版は全話収録されていなかったので、今回のリリースでようやく欠けていたエピソードが観れる(といいのだが、懐具合が・・・?がんばります!)
昔は、アニメや漫画は大人たちから「幼稚なもの」として馬鹿にさたものだ。でもそんな大人たちが誰も教えてくれなかった「信念と誇りを貫いて生きる」事を教えてくれたのが、他でもない「キャプテンハーロック」といった作品だったのである。今の時代を見渡した時、彼らのように毅然と生きる男たちが、一体何人いるだろうか?
これで身につく山歩き100の基本―入門から中級まで (るるぶDo!)
レビューの公開が遅くなりました。この本は、山歩きの基本がよくわかる素晴らしい本だと思いました。完全読破はしてませんが、これがあれば
多少の災難は乗り越えられると思います。