ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣
自殺者年3万人超の我が国ですが、だからって、
ゲームだとは言え、育てたキャラを自殺させるのはせつないよ!
………ネタバレになりますが、
●生存メンバーが15人以下でないと出現しない外伝マップと、
そこでしか仲間にならない新キャラクターが外伝マップの数だけいます。
通常のプレイでこの人数にするには、よっぽどとんでもないプレイをしない限りは
育てたキャラクターを故意に自殺させなければならないんですよ。
通常プレイのクリア後に攻略サイトを見てこれを知った時には唖然としました。
なので、新マップをやりたい&新キャラを使いたいこれまでのエムブレムファンは
キャラクターをバッサバッサと犬死にさせるしかないんです。
そして、今作よりエムブレムをやり始めた新規のファンは、
わざと自殺させるゲームなのだと認識してプレイする──と。
これは本当に許し難いし、せつない。やるせない。
そしてこれは、どんな残虐グラフィックのゲームよりも教育上よろしくないはず。
作り手の側とすれば、どういう理由から自殺システムを採用したんでしょうか?
ニコニコ顔の任天堂の社長さんは一度ぎっちり今作をプレイして青ざめた方がいい。
他にプレイしていて気になったのは、
●マネキンのように生気の感じられない人間の顔グラフィック。
●必殺技だとはなかなか気づきにくくなった、地味な必殺のグラフィック。
●オンライン通信の日替わりショップのみで販売される、勇者シリーズの武器。
●上と同様の、ファルコンナイトへのクラスチェンジアイテム。
でもまあ、自殺システムに比べたら大した問題じゃないです…。
ファイアーエムブレム メモリアルブック アカネイア・クロニクル
くろにく私はまだファイアーエムブレムファンになって1年も満たない中学3年生です。
しかし、これは未熟ファンはもちろん昔のファンも必見!満足の☆5つです!
メインキャラクターはもちろん。
マイナーキャラクターの全身画もしっかりとスーパーファミコン時代のイラストで
描いてあります。
これはマイナーキャラクタファンには嬉しいサービスです。
カシムとリカードが大好きな私にとってはもう飛び上がりたいくらい嬉しかったです!
マイナーキャラクターを好きになったばかりに、そのキャラの全身画が
何処を探しても無くてショックを受けた方は
多数なりとも居るのではないのでしょうか。私がそうでしたからね。
イラストも奇麗なうえに可愛く、最後の方に書いてある1ページの小さな漫画が
面白いです。ネコ目マルスは必見www
何がおもしろかったのかクスクス笑っています。これはとても可愛らしいです
歴代顔グラフィックの説明文などがちょっと噴いてしまうのでじっくり真面目に読んでいても笑ってしまうものばかりです。
そして、各マップのシナリオ(会話?)も全て載っていて
ついつい読みふけってしまいます。これを読んでいると、ハッと気が付いた時には
夜になっていたりするので、グイグイと読者を引き込んでしまうのが本書の魅力ですね
このシナリオは読んでいくうちに、自然とキャラクターの声が聞こえて来る気がします。
声がない筈の彼らの文字の会話の中に声が自然と自分の入り込んできます。
その他大勢キャラとして切り捨てられたリカード、カシム、マリス、ダイス、ベック、ジェイク、ウォレン…
アニメ化するときに、声を与えられなかった彼らの声が聞こえます。
シナリオのところどころの柔らかい印象を与えるイラストも可愛くて奇麗で魅力的で素敵です!
誰か一人でも欠けても成り立たないのが、ファイアーエムブレムです。
コイツはいらない、と切り捨てたりせずに、たまにはマイナーキャラの方も見てみてはいかがでしょうか?
案外意外な発見があるかもしれない…
この本はその様な事を教えてくれます。
そして、最後に本書についている帯(?)のメッセージに、
「共に夢を見た、全てのマルスたちへ」
と書いてあります。
「共に夢を見た」これは、子供のころヒーローにあこがれた
子供たちは、その時代を好きになったヒーローと共に夢を見ます。
大好きなヒーローと夢を見て、遊んで、そしていつしか忘れてしまいます。
子供の時、ファイアーエムブレムが好きで、マルスがヒーローで、マルスと一緒に
子供のころ夢を見た人たちへのメッセージではないでしょうか。
ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 (9)
漫画として、物語として読むのにはちょっと耐えられない
ところも多々ありますが(と言っても別に箱田先生を批判
する気は全く無く、大河ドラマ並に登場人物の多いFEを誰の不満
もなく漫画化することはおそらく無理だと思います)、それを
カバーするのに充分な位イラストが綺麗です。各キャラクター
のゲーム上のイメージを壊さずに丁寧に描かれている点はさすが
です。
この巻のイチオシはなんと言っても黒騎士カミュです。これで
(ゲーム上ではグラの村で堂々とマルスに名乗り出る場面です)
最後の出番になってしまうのは何とも悲しいですが・・・。
あと、ミネルバ、アストリアもとても活躍してます。
箱田先生のFEは物語としてではなく、キャラクターを楽しむ
のが一番いい「読み方」なのではないでしょうか。