美術手帖 2010年 08月号 [雑誌]
瀬戸内芸術祭は、うーん。
読み飽きた感も出てきてしまう。
この芸術祭、
アート系メディアのメディアジャック状態は暫く続きそうだ。
吉高由里子のフォトセッションは、
意外にも面白かった。
感受性が写真に反映されてる感じが瑞々しい。
いつもの美術手帳的でなく、適度に軽いところもいい。
もう一人の女性は知りませんでした。
蛇にピアス [DVD]
文芸春秋に綿矢りささんとともに掲載されていたのを読んで原作を知っていましたがこの作品を映像化するのはいろんな意味で難しいと思っていました。
19歳の女性ルイが、顔中にピアス・背中に龍の刺青があるアマという青年と付き合いだしてから、自分もアマの紹介で出会った彫り師・シバに刺青を彫ってもらうようになる。ルイはアマと同居する一方で、シバとも関係を持ち奇妙な三角関係が始まる、といった感じでストーリーが進んでいきます。 それと同時に、二人の男が女を奪い合って片方が死ぬ、そして片方がプロポーズしてくるという内容です。かなりアングラ要素が強く一般向けに公開されたとは思えないほどです。
ストーリーを楽しむというより、この不思議な人たちの奇妙な生き方を楽しむ映画なのかもしれない。主演の吉高由里子の大胆な演技は見所だが、人によっては不快感を覚えるかもしれないと思います。はっきりいってまともな大人(とくに女性)にはあまりすすめられない映画です。
吉高由里子が有名になる前に出ていたというのがまだせめてもの見どころかも知れません。そういえば最近はかつての宮沢りえや菅野美穂みたいに若いのに急にヘア・ヌードに
なるといったタレントはなかなかありませんよね。この映画は吉高由里子のヘア・ヌードは
ないのですがかなり大胆な濡れ場を演じています。やってる事はAV女優と大して変わらない汚れ役で、洋画で例えるならアンジェリーナ・ジョリーの濡れ場が凄すぎるポワゾンみたいな吉高由里子の濡れ場のシーンのほうが印象が強い映画です。こんなのが芥川賞受賞作品だなんて信じられない内容で完全に有害図書指定といわれても仕方ないですが…
舌ピアス(リアルだけど実際はCG)、刺青、二股、SEX、殺人、SM、などタブーとされる内容を詰め込んでアングラの世界を描こうとしているがいかにも女作家らしい悲劇のヒロイン願望もラストにはしっかり織り交ぜられていました
ルイは後半ほとんど泣いてばかりで、精神的な幼さ、恋人への依存、解決能力が無い、など全体的に登場人物の言動が幼稚で精神年齢が低く見えました。
あとあびる優も友達役で出てきますが振る舞いが妙にリアルでした。最近の若手だったら
吉高由里子か土屋アンナくらいしかできないアングラな映画だろうなとは思います。
吉高の甘ったるい気の抜けた喋り方はまたバラエティなどで垣間見れる彼女とは違う感じです。個人的にはSMシーンがきつかったかな 暴力シーンは全体的に男性陣が力み過ぎ。
吉高由里子の濡れ場は凄いですが私はあまりお薦めしたい映画とは思えなかったです。
メガネ男子
菊地成孔さんを取り上げているということと、mixi発という話題性
に興味を惹かれて購入しました。
読後感としては、菊地成孔さんが怒るのも当然、というものです。
主にとりげられている箇所は対談で批判の対象として、
名鑑(アンケート)で載っているのがくるりの岸田氏の横、
etc...
さっそく2刷目から写真とアンケートを引揚げるそうで。
近所で2刷目以降を見ることがあったら、どう変化するのかを
確認しておきたいと思います。
「大陸後」(なんだか懐かしい(笑))の皆さまにはお薦めできません。
ソラニン スタンダード・エディション [DVD]
夢を追い続けるか長い物にまかれるかという若者の葛藤、
仲間の突然の交通事故死、残された者の喪失感、
そして小さな第一歩でエンディング。
はっきり言って筋書きはベタ、薄い、浅い、それに尽きます。
予告編と「ベタ」の一言ですべてが予想できる映画です。
ついでに言うと宮崎あおいとバンドの組み合わせの映画もすでに三作目(NANA、メリケンサック、本作)。
若いころバンドをやっていて、中央線とか井の頭線の沿線に住んでいた文化系男子(私を含む)は、
大体宮崎あおいみたいな子がど真ん中ストライクなので、仕方ないかもしれませんが。
ああ、自分の学生時代にもこんな風に応援してくれる可愛い彼女がいたらなあ、
自分の奥さんと宮崎あおいはどうしてここまで違うんだろう・・・と、
それ以上何の感慨もなくぼけーっと観てましたが、
クライマックスの宮崎あおいの歌唱シーンは不覚にも心打たれました。
本物のミュージシャンでもなかなかお目にかかれない、
「本気で何かを伝えようとしている」歌のようでした。
10代の頃から、いじめられっ子をやらせたら右に出る者はいないと思っていましたが、
可愛いだけでなく、本当に素晴らしい女優さんになったなあと思いました。
ベースは当然ですが、桐谷さんも本当にドラムたたいてましたね。
グルーブ感があって、とても良いドラマーだと思いました。