やつらを高く吊せ (講談社文庫)
いやー、ノックアウトされました。
いかにもドン決まり状態でオラオラオラオラ叫びながら勢いで
書いてる風に見えますが、相当緻密な作業を行っているとみました。
携帯が存在しなかった時代のディティール、行動様式の破綻の無さ。
リズム重視のでたらめ言葉の羅列に見えて、ブリティッシュ・パンクの本歌取りに
なっていたりとか・・・
まさに馳星周の決定版という感じです。最高!・・・もとい、最狂!!
不夜城 [DVD]
「神様、もう少しだけ」を見た後にこの映画を見たけれど、当時はドラマの『石川啓吾』のイメージが頭から離れず、なんとなく好きになれないでいた。
けれど時間が経って金城武がアジアの大スターになった今、もう一度日本でブレイクしたあの頃を懐かしく思い数年振りに見た。原作は読んでいないのが幸いしているのだろうが、劉健一を演じる若い金城武に釘付けになる。雰囲気、存在感がやっぱり普通じゃない(苦笑)アップも綺麗そしてカメラを引いた全身を映し出してもやっぱりサマになっている。確かに日本語の台詞は今よりずっとたどたどしい面もあるが、日台ハーフという実像と同じ設定ということでそこを追求してしまうと劉健一じゃなくなる気がするので、これでいいかなと思う。代役で山本未来になったと聞くがこれは成功したんじゃないかと・・・。
24歳の若さであの男の色気・・・。金城ファンにはたまらない作品かもしれない。
オールバックの時、髪を下ろしている時・・・。まるで感じが変わる武。私は髪を下ろしている方が好きかも(笑)昔見たけど・・・の方は再度お手に取って見てみてはいかがでしょうか。
淡雪記
ダークな「フランダースの犬」という感じ。
けどこれまでの馳星周作品の中では文体も展開もフランクで非常に読みやすかった。一気読み。
主人公も、冒頭だけ読むとそうでもないけど読み進めるうちに実はかなりの食わせ者だってことが
わかってきてなかなかに面白い。
ヒロインの有紀は完全に世の男性が好む理想の女像って感じだったけど
同性の私から見ても魅力的で(何で彼女が主人公をああも気に入ったのかは未だもって謎だけど)
見守る感じでストーリーを追えた。
クライマックスからラストへの展開は簡単に予想できてしまうのでそこまでの感動、感銘と
いったものはなかったけど、これだけの長編の割にはきれいに収まるところに収まっていたと思う。
まあおすすめです。
リアル・シガー・ガイド
葉巻の解説本はどれも似たような内容、似た内容のレビューばかり
で辟易していたのですが、この本は違いました。
内容はそのどれもが著者が自分で体験し、実践した内容がメイン。
自分でお金を掛けて吸っただけあって圧倒的な説得力があります。
クーラーボックスやジップロックを使った保存法なんて聞いた事が
ありませんでしたが、筆者が実践して薦めている方法なので、やっ
てみようかなと思えるだけの説得力があります。
葉巻も国内の葉巻屋より海外からの個人輸入の方がおいしいらし
いので、そちらの方も試してみようと思っています。
既存の葉巻本の内容に飽き飽きしている方は一度読んでみては
いかがでしょうか、新しい視点で葉巻を吸えるかもしれません。
龍が如く3 PlayStation3 the Best
サブストーリーやミニゲーム、闘技場などやり込み要素が多く、そこは良いのですが、ボリュームがあり過ぎて攻略本なしではやり込めない程。
しかし、それに反比例して、メインストーリーは前2作に比べてチープ。
マンネリ感は否めません。
あと、亜門と闘うのにIF7という糞難しいゲームをやらないといけないのがイライラしました。
ただ、この値段ならば大満足だと思います。