hon-nin vol.08
叶恭子特集がつまらな〜い。 辛酸なめ子のインタビューも普通に下手だし。どの話もどこかでは読んだことがあるし、写真の点数も多くないし
しかし、捨てページあれば拾いページあり。期待せずに読んだ(吉田豪によるホンニンより詳しいインタビュー)樹木希林が!!!
おもしろすぎました
この人どれだけへそまがりなんでしょうか・・
内田裕也なんかよりよっぽど化け物ですよ・・
淡々とはかれる毒の強さは衝撃。
一ページに一回はインタビュアーに「よく調べてきてる方だと聞いたけど、まだよそで話したことしか話してないわよ」と一言。
アップの写真を撮ろうとしたカメラマンに「私、寄りの写真大嫌いなの。見せられたほうが迷惑って事考えないのかしら」いやまぁたしかに
アップの写真別に見たくないですが。ずけずけっと。
自分の出ている「東京タワー」の日本アカデミー賞5冠達成に、
作品賞監督賞は余計だったと名指しで松岡錠司監督を皮肉ったり、組織票かしらと受賞会でいってみたり・・・。
自分の本を出していないことについて「資源の無駄って言う感じがする」と説明したり。
しまいには今までのキャリアについても
「スタッフもいるから、 頭に来ることのほうが先で楽しいところまで行かない」
・・どこまで本心。ここまで黒いインタビューは初めてかも。
岸田森が最初のだんなさんだったなんて初耳 岸田森もすごい人じゃね・・。
故 久世光彦の不倫スキャンダルについても
「あのままTBSにいても毎日麻雀して若いタレントとバカやってるうちに人生おわっちゃうからね。私がいって作家になってよかったじゃないっていったのよ」・・ってすごすぎる。直舌のケイコか!!
そこで久世さんの再婚をもちだして吉田豪がフォローするのですが、
それに対しても「あの再婚も意味ないよ。死んでからまた別の隠し子が出てきてさ」・・って。
おまけに内田裕也さんまでキリンさんと久世さんの仲を疑っていたとは!久世さんいわく「仕事であなたとは危険な関係になれていたから、男女になってそれが壊れるのをもったいなく思った」って間柄だそうですが・・。そこで終わらせればいいものを一言「他の人には礼儀より性欲が優った」と付け加えるキリンさん・・。きれいなままでは終わらせないのですね!!
内田さんを殺しかけたとか、東京タワー撮影中に監督に殺意が芽生えたとか(なんでもないおかしさを演じられる役者をそろえているのにそんなシーンを撮らないせいで殺意が芽生えたそうです・・)やたら殺意という言葉が飛び交うインタビュー・・
喋ってるの外人の前衛芸術家とかじゃないんだよね・・。
言わなくていいことを言われるんですねとの吉田豪に
「言わなくていいことはないよ、やっぱり言った方がいいよ。」
すべてそんな調子だった・・濃ゆい
悪人 (特典DVD付2枚組) [Blu-ray]
登場人物各々に、グっと来るエピソードがあり
かなり泣ける印象的な場面が多くあったものの、
?!となって、後で登場人物がペラペラ解説するので
テンションが下がる場面が多く、全体的に散漫な映画です。
原作は未読なので、もしかしたら、原作通りの進行かもしれませんが、
前半、サスペンス的な手法で、決定的な場面を
”カミングアウト”の場面まで引っ張ってショッキングに
演出したかったのだと思いますが、そのせいで
事件後の出会いの意味合いが、希薄になってしまってます。
出会う前に”運命の灯台メール”のやりとりが数カットしかなく、
始まりの予感が無いので、その後の謝罪、
後半の逃避行展開にいくら力を入れても、微妙な印象で
クライマックスの行動も”やっぱ口先だけのこんな奴なんだ”
という印象です。でその大ラストも実は・・・・的な終わり方。
監督のビジョンが弱かったのか?上映時間の調節段階で狂ったのか?
悪人の境界線を問う内容だったので、サスペンス的でなく
普通にそのままの時系列でドラマ進行しても、重厚で素晴らしい内容だったと思います。
カット素材も沢山あるので、別監督の別編集版が観たい作品です。
Gold~J-POP CLASSICS ソニーミュージック編
4社合同で集められた名曲集のようですが、ソニーだけは、「歌謡曲編」「ニューミュージック編」とか「CBS編」「EPIC編」とかに分けて欲しかったなと思います。1枚に無理矢理詰め込んだ為に、前半のニューミュージック色が中盤で歌謡曲調に突入するし、全曲好きな人は少ないかもしれません。また、他社ラインナップ(昭和50年代〜60年代)に合わせるなら、松田聖子、南沙織、近藤真彦、渡辺美里なども当然入るべきなのに入ってないのも残念・・というか、無理ですね。17曲にしぼるのは。
ともあれ、選ばれた17曲はとってもセンスの良いエバーグリーンな名曲が多いのがいいと思いました。
骨董をたのしむ (38) (別冊太陽) 昔きものと遊ぶ
ネットオークションでも街中でも古い着物を多く見かけるようになった。値段も手ごろだし柄も可愛いし、若い娘たちの間でもブームの兆しという。この本では「わぁ綺麗!」という着物だけでないいろいろな表情の着物をみることができる日本の文化や技がどんなに素晴らしいものだったか知ることも。華やかさはないけれど、この本にでている「昔きもの」ができた頃へ想いを馳せ、作った人のときめきを感じることもでき、とても豊かな気持ちになった。巻頭の樹木希林さん親子のページも「昔きもの」へのお洒落で実践的な寄り添い方として学ぶものが多い。
THE GREATEST HITS OF HIROMI GO
アイドル歌手として芸能界に飛び込んだ郷ひろみが、業界の荒波にもまれな
がら完成された大人のシンガー、HIROMI GOへと成長する課程をこの2枚
組CDで堪能することができます。それにしてもDISC1に収められた
初期の作品の完成度には驚かされます。「裸のビーナス」「よろしく哀愁」
「あなたがいたから僕がいた」「マイレディー」などは今聴いても胸が
熱くなります。現在ヒットチャートを賑わしている曲の中で20年以上
経過しても色褪せない曲が一体何曲あるでしょうか?
DISC2には、名カヴァーの「哀愁のカサブランカ」と「ケアレスウィ
スパー」、そして近年の作品の中で出色のバラード「言えないよ」が
収録されています。特に50万枚以上のセールスを記録した不滅のバラード
「哀愁のカサブランカ」はいつ聴いても涙腺が緩みます。この曲はドイツ
の詩人ゲーテを4世代前の伯父さんに持つバーティー・ヒギンズがオリジナル
でしたが、はっきり言ってヒギンズのオリジナルを圧倒していました。
日本人アーティストが洋楽をカヴァーする場合、オリジナルを越えることは
殆ど不可能ですがHIROMI GOはそれをやってのけた本当に数少ない日本人
アーティストの1人です。