けものがれ、俺らの猿と [VHS]
言わずもがな、町田康の小説が映画化されたもののヴィデオ版。小説はストーリー性がなくて、ギャグがふんだんに取り入れられてて笑えるんですが、やはり映像化には無理があったのでわ?暇つぶしには良いのかもしれませんが、ストーリーを楽しみたい人とかいう人には取り敢えずお勧めは出来ません。でも、ムッシュかまやつとか鳥肌実とか、個性的な俳優さんが出てるというのはすっごく良いです。そういうわけで、かろうじて三ツ星☆
ユリイカ2010年11月号 特集=猫 この愛らしくも不可思議な隣人
ユリイカなんて学生時代以来、本当に久しぶりに手にしました。
小説、漫画、ネット動画などあらゆるジャンルを網羅していて驚きました。小説と漫画については、書き手の猫に対する愛がひしひしと感じられ、みんな猫との歴史(出会いから別れまで)を抱えていて、それを語らせたら止まらないという印象です。
通勤の電車で読むと、自然と心がほのぼのとして仕事の疲れや嫌な気分を忘れてしまう、猫好きにはたまらない本でした。また、このなかで紹介されている作品に興味が涌き、実際に何冊か購入してしまいました。
猫好きにはおすすめの一冊です。
けものがれ、俺らの猿と [DVD]
鳥肌実のあれは素なのかなぁと思えるような切れ具合に脱帽でした。しかし私は原作を読んだ限りどうしても佐志は着物を着ているイメージがあった為にやや納得いきませんでした。永瀬の衣装にはオシャレに見せたい感があって不快でした。もっとどうでもいい汚い感じの服が良かったです。どう考えても永瀬じゃなかったと私は思いました。演技は別として見た目はエレファントカシマシのヴォーカルの方が似合うと思いました。
しかし、鳥肌実はすごかった。原作のイメージどおりでした。鳥肌実がいなくなってからはチョッと絵的にさびしくなりました。それほどに彼の印象は強く激しいものでした。
人間の屑 [VHS]
途中まで小説を読んでから見たが小説を読んでない部分は良くわからなかった。しかしわかるとかわからないとかいう問題でなくこの疾走感とわけのわからなさが良かった。佐伯ひなこは適役すぎるほどぴったり。 原作にでてくる特異な外観の店を忠実に再現して欲しかったが。テンション低いときに見るもんじゃないかな
脳内シャッフル革命
エッセイなどで、さっぱり売れなかったと何度もボヤかれている本作(に限ったことではないが)だが、内容はもちろん素晴らしい。このように素晴らしい作品が売れなくても、めげずに(めげたかもしれないが)頑張る町田氏も素晴らしい。「ハマダ正直」「阿呆のソール」「仏筋」「強人ズイゾ」などがよかった。「無職の夕べ」内の「働くことの意味なんて、俺には一生わからねぇ。だから心を込めてロックンロールを」という語りもよかった。「ムルロアの収納」で、町田氏ではない女性が「収納!収納!」と絶唱しているのも、ちょっと目先が変わった感じでよかった。ただ、どこかで聴いたことのあるような曲が多いような気がするのだが、そうした曲に町田の言葉をまぶしてしまうことも「シャッフル」の一環なのだろうか?