宇宙一の無責任男シリーズ〈1〉無責任艦長タイラー (富士見ファンタジア文庫)
このシリーズ好きだったなぁ。
広大な宇宙規模の視点に持ち込まれた、全く似つかわしくない昭和の香漂う和風価値観。
植木等の名作「無責任シリーズ」の軽いノリでスタートさせた作品で、主人公ジャスティ・ウェキ・タイラーの奮闘と機知が面白い。
登場人物の名前の安直さと反比例してキャラクター性が確立し、個性豊かでカッコいい。
帝国の提督がユッター・ド・ロナワー提督ですから。
娯楽向けですから文章は読みやすく、それでいて1ひねりも2ひねりもある筆致は凄い。
残念なのはこのシリーズ、OVAシリーズが出てからおかしくなった。
物語が全く異なってしまったのである。
当初の物語では、ゴマすりが得意な胴長短足のおっさんがカッコよく知恵を絞り、奮闘・活躍する話である。
OVA登場以降は、登場人物達がかっこよく、若く、幸運だけで成功する無能の人になってしまった。
後期の続編は、価値がない。
このシリーズに興味をもったなら、まずは第1巻を読んでください。
SFもスペースオペラも関係なく、誰でも楽しめる娯楽作品です。
無責任艦長タイラー DVD-BOX3 駆逐艦そよかぜ~艦旗は降りず
このDVD-BOX3には新OVAシリーズが収録されています。
DVD-BOX1,2よりキャラクターが少し大人になった感じで、
若干TV版よりオトナシ目な感じです。
各1話毎それぞれがサイドストーリー的な内容なっていて、
最後の「地上より永遠に」への伏線にもなっています。
個人的な感想としては、「地上より永遠に」の終わり方が中途半端な感じがします。
盛り上げるだけ盛り上げて終わってしまいます。
DVD-BOX2に収録されている「一人ぼっちの戦争」で
終わった方がすっきりしたかな?と思います。
しかし、その中途半端な終わり方の救いとして
ブックレットには書き下ろし小説が掲載されており、
その後の展開が推測できる内容になっています。
気になる方は是非一読を。
出来ることならば、その後の話をアニメ化してほしいですね。
無責任艦長タイラー DVD-BOXII 愛は戦争よりつよし~アザリンVSパコパコ
最終話にむかうにしたがい徐々に切なさ成分が増してきていたのだけど、
最後の最後でどうなるのかは見てのお楽しみ。
ただし、これでこそタイラーだ、と思える終わり方で、見ていてとてもすがすがしかった。
ボクはリアルタイム世代ではないのですが、
親戚のお兄さん(40過ぎ)から執拗に見ろといわれたので見ていたのですが、
テレビ版の最終話まで見れて幸せです。
タイラーという人間の魅力もさることながら、
各登場人物の魅力もなかなかのもので、すっかりこのアニメに釘付けになってしまいました。
昔のアニメだからといって、今のアニメに劣っているわけじゃない、ってのを強く実感させられたアニメです。
スゴイの一言。
無責任艦長タイラー MUSIC FILE ‾SENTEHISSYOU‾
無責任艦長タイラーを揃えるならまずこれは必携でしょう。曲順で思ったメモリー 1街中の情景 20P 3ほんわか 4ヤマモト大尉のテーマ 5ユリコ・スターの恋心 歌声あり 6急がしい感じ集中している 7勇ましい曲勇ましいTP 8.アザリンの恋心歌声あり.笠原弘子 9勇ましいTP 10皇帝アザリン 11ル・バラバ・ドムのテーマ 12悲しい曲 13派手なTP 14幸せな曲 15ED
「無責任艦長タイラー」BD-BOX [Blu-ray]
約15年ぶりに再会した作品ですが、サブキャラクター含め
キャラクター設定が丁寧にされているため、全てに愛着を
感じます。
各個性もかなり強いはずなのに、そよかぜの中にいると
溶け込んでうまくいっている点を当時から感じていました。
この作品に関しては、誰か一人というよりも、全部もしくは
世界観が好きという人も多いのではないでしょうか?
元が4:3のSDなので、解像感は高くないですし、細かい
撮影ぶれもあります。ただし、それはこの作品の魅力を
打ち消すほどの物ではありません。
上記を除けば、画質的にはうまくupコンバートしていると思います。
また、この作品を見ていると、セルアニメは今のアニメ
には無い魅力があった事をつくづく感じさせてくれます。
HP上で展開しているタイラー新聞等を見ても、製作陣からも
愛されている作品だと思いました。
最後に、値段がちょっと高めなので購入を悩んでいる方で、
タイラーがやっぱり好き、後で買おうと思っている方は早めの
購入をお勧めします。
製作陣からのちょっとしたプレゼントが楽しめますよ。(^ ^)