情熱の音色~ヴォイス~
サンタナから独立、自らのリーダーバンドであるジャーニーで活躍、その他ソロはもちろん数々のサイドプロジェクトをこなしてきたニール・ショーン。「ソロイスト」と呼ばれるギター・インストに特化されたアーティストの地位が確立された現在においても、なおもバンドのギタリストとしての役割に徹するイメージのある職人ギタリストの最新作である本作。全曲、名曲のカヴァーという思いもよらないアプローチ。ショップによっては「ヒーリングミュージック」に分類されているように全編を通して各曲のイメージにストレートに向かい、ヴォーカル曲の主メロディーをギターでほぼ忠実に美しく再現、随所に「!」と思われるテクニックをさりげなくちりばめる心憎さもみせている。特に彼のバックグラウンドに関心がない人から、コアなギターファンまで楽しめる作品。ただ、ニール・ショーンというアーティストの解釈による名曲を期待すると少し拍子ぬけするかも。今、何か聴いてみたいな、という気分の人にはおすすめの佳作。でもききこんでいるうちに名作、と思える日がくるかも。
ライヴ・イン・マニラ [DVD]
新生ジャーニーの充実感が伝わるライブでした。
Revelationでの新曲およびセルフカバーが、気合いが入っているものであったので、ライブもとても楽しみにしていました。アルバムに付属していたラスヴェガスでのライブよりも、アーネルの声は力が抜けて良く響いていたし、回数をこなしてきた分だけ成長してます。
ミュージシャンが、カバーをするということはオリジナル曲以上に覚悟がいることなんです。他の人の曲であれば、まずカラオケと同じと捉えられたらプロ失格ですし、その人のファンの期待も超えなくてはいけない。ましてや、セルフカバーなんて昔からのファンを敵に回してしまうことだってあるのに…。でも、ジャーニーは、世界的には全く無名のアジア人シンガーでセルフカバーをやった!そして、内容も素晴らしかった。「このバンドは、前進していくんだ」という決意・覚悟めいたものを感じた。
長年、ボーカリストをどうするかでバンドもファンも、ある種の思考の囚われ状態にいた。それが災いしメジャーレーベルから去りセールスも極端に落ちた。しかし、アーネルの加入で、やっとその囚われから進むことが出来たんじゃないかな。この人の声を聞くと、本当に心に響いてくる。過去の曲へのリスペクトも感じるし、新しい可能性も見える。
スティーブ・ペリーに似てるか似てないかとか、上手いか上手くないか、高い声が出るか出ないかとかとか…そんなこともうどうでも良く感じてきた。比較なんかどうでもよくて、このバンドの曲をもっと聞きたいし、感動したい!それでいいじゃないか。ドラムのディーン・カストロノヴォのボーカルも驚異的でリードボーカルも取れる、メンバーのキャリアも申し分ない。こんなにも可能性を秘めたバンドは今他にちょっと思いつかない。
ライブの後半の「Don't Stop Believin'」を聞いて、私はふと考えた。アーネルは、幼少時代お母さんの前で歌うことが心の緩む時間だった。その後、両親と死別し、極貧も味わった。それからは生活するために歌ってきた。歌うことが、彼の精神的支柱だった。そんな彼が、YouTubeに動画を投稿して、まさかジャーニーに加入するとは夢にも思わなかっただろう。この曲の歌詞のように、まさに自分を信じてきた結果が、マニラで3万人の前で歌うことになった。こんなロマン溢れる人たちを見ると、本当に人生何があるかわからないし、だから面白い。バンドに、勇気と感動をありがとうと言いたい。
アメリカでは、「glee」というミュージカルドラマが現在放送されていて、ジャーニーの曲も数曲カバーされている。Season1のフィナーレを飾り、ストーリーのメインテーマともなっている。どの曲も、とても活き活きして素晴らしいアレンジだった。そのドラマが幅広い層で好評を得ている。また、アメリカンアイドルというオーディション番組でも、「Don't Stop Believin'」が参加者全員のセッションでカバーされた。曲を知らない若い世代にも十分良さが伝わっているし、ジャーニーの再評価もされてきた。新しい波は、既に起きているんだ。
次回のアルバムも近々完成するそう。ジャーニーはますます面白いバンドになってきた。
レッド・オクトーバーを追え! スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
再生環境、デッキはPS3、TVはSONYブラビアE1000 42V。音声はパイオニアPS−W1。
これを劇場で見た当時は、その迫力ある映像と音楽にただただ圧倒されて、観た後はしばし呆然としていたのを覚えています。荘厳なるBGMに乗せて、悠然とその巨体を深海に泳がせるレッド・オクトーバー。
両者、綱渡りのスリリングな展開。
まだ当時、青年だった私はストーリーの展開だけに気を奪われ、VHSを手に入れただけで満足していました。
そのうちにDVDの時代となり。
私も中年となって、ただ圧倒されていたあの映像に再び出会いたくなり・・安直に安いというだけで抱き合わせ販売されていたDVD版を買い・・その不鮮明な画像に憤慨しました。「何じゃこりゃ!」と。普通に再生すると四隅に黒枠が残り、しかし拡大すると「金返せ!」と叫びたくなる不鮮明さに、我が身の迂闊を呪ったものです。
そこにこの、ブルーレイ版の発売を知り、祈る気持ちで予約を入れたのです。
まさかブルーレイで、四隅に黒枠が残る事などありえまい・・と。
そしてようやく手中にし、観た感想は
当時、いや、それを超えた感動に包まれています。
これにDTS音声はありません。5.1CH TrueHDが上限です。しかし、それはあの荘厳なBGMを何らスポイルするものではありません。そしてその画像ときたら、今更ながらに圧倒されています!
当時は気がつかなかった、海中映像の作りこみ。そしてボロディン副艦長の最期・・あのシーン・・彼は涙をこぼしていた事に今更気づきました!それが観てとれる程鮮明です!
それだけに、ラミウス艦長とジャック・ライアンがレッド・オクトーバー上で語り合うシーンの合成映像の稚拙さが浮かび上がってしまい「あらら」と苦笑いする事も。でも、これも20年以上前の作品と思えば・・私は充分、許容できました。
と、いうかこのシーンがなければ最近の映画かと錯覚してしまっていただろうと思える程、文句ない画像と音声だったのです。
これは時間の許す限り、何度でも観たい。そう思えました。
私自身は、これを観た限り・・お勧めする事しか出来ません。
The Best of Crush40/Super Sonic Songs
値段、曲数、内容どれをとっても文句のつけようのない一枚。
私はソニックのCDは結構持っていて、かぶってる曲もわりとあったのですが
買って良かったと心から思えます。 アレンジされている曲があるから、ということもありますが
曲の収録順にも一因がある気がします。
Live Lifeでしっとりした後 Knight Of The Windで一気に加速、
そしてソニックアドベンチャー1と2のラスボス戦を思い出しながら名曲2曲、最後はIs It Youであったかい気持ちに・・・
と言ったようにまるでCrush40のライブ会場にいるみたいな感じになれます。このアルバムだけはシャッフル機能offで聴いています。
和訳も本当に素敵でした。言葉ひとつひとつにソニックらしさみたいなものを感じます。
ソニックを知らない人、洋楽を聴かない人にもおすすめしたいアルバムです。
ソニックの音楽に興味があって、ロックが好きなら‘TRUE BLUE”などよりもこちらを先に聴いてみては。