敵は海賊 DVD-BOX
上の「商品の説明」は初DVD化当初2003年の説明文ですが、私はDVD化されているのをもっと後に知りまして。その時は既に(初回限定生産ですから)完売。入手困難で、中古も3倍近くの値段に跳ね上がってました。
でも根気良く待っていたかいがありました!
発売当時にのがした方は、是非この再プレス盤を!
戦闘妖精雪風 OPERATION 5 特別限定版 (初回限定生産) [DVD]
3年半にも渡る作品が、やっと終わりを告げました。
4巻からの1年のブランクは、たしかに間が開き過ぎましたね。
原作の内容と違う、キャラが立ってない、話が良く判らない等々、賛否両論(否ばかり?:笑)のあった作品だったと思います。
結局「ジャムの正体や目的」、「惑星フェアリィ&超空間通路」とは、一体何だったのか、「深井 零の生死」等、謎は謎のまま終わってしまいました・・。
それでも(第1巻のレビューでも書いたのですが)あの「雪風」が惑星フェアリーの空を飛んだのです。みなさん、それで良しとしませんか?
「雪風」と「深井 零」それから「ブッカー少佐」の魂に安らぎあれ。
戦闘妖精少女 たすけて!メイヴちゃん [DVD]
だいぶんべたで、ちょっちシビアなおたく賛歌。
あぁ、予算ないのかなぁ、と思わせるアニメーションだけど、20分ちょっとの時間に多くもメッセージをつめこんで、しかもギャルゲー的アニメとしてのお約束もそれなりに盛り込むという力技をやったわりには話がバラバラにならずにしっかりしている。ただの薄くて軽いパロディアニメで終わらせないっていう作り手の気概が見える。リミテッドアニメの特徴をフルに使って、わずかな画でも効果的に見せる演出も匠の技だね。欠点を利点に変えるうまさが光る作品だ。ずぶずぶ予算を使ってCGに凝る作品もいいけど、こんな動かない画を動いて見せる技術も大切にしていかんとねぇ。
でもこの作品で一番の特徴といえば、ボクみたいなアニメファンにはかなり痛いキャラのセリフ。「私たちは人間社会の縮図」とか「残念だけどここは天国でもなければ、天国にそっくりな星でも、ないと思うわ」とか「好き好んでこんな姿に生まれたわけじゃないのに」みたいに使い捨てにされる「萌えキャラ」たちの「ホンネ」を描こうとしているみたい。自分が作ったキャクラターにはかなり愛着をもって接する、もりたけし氏が監督、脚本なだけあって、ありきたりな美少女ものには終わらせたくないんだろう思い入れが感じられる。それがそれぞれのキャラの深みと陰を演出して、一話完結のささやかなOVAとは思えないほどそれぞれのキャラが立っている。2クールのテレビアニメでもキャラの個性の取ってつけた感がぬぐえないものもあるっていうのに、この作品ではそれぞれの個性はとてもはっきりして、しかも生き生きしている。監督に黙ってでも入れるというスタジオファンタジアお得意のパンチラシーンはお約束のひとつとして、これはなかなかの秀作、隠れた名作になるかも。
戦闘妖精雪風 OPERATION:3 [VHS]
小説の中の『インディアンサマー』を元にした第3話ですが、とにかく内容がシリアス。今までの1巻や2巻とはがらりと変わった湿っぽい雰囲気の内容。戦闘シーンは皆無ですけど、人間ドラマは見ごたえ充分です。
戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)
<改>の名の示すとおり、細かい部分が「改修」されたようですが、(あとがきで作者もいっているとおり)ストーリーそのものには、変わりないようです。しかし、20年前の作品と読み比べると、物語の背景(奥行き)が増しているように感じるのは何故でしょう?
限りなく機械に近い人間「深井零」、高度に発達した知能(?)を持ちつつあるフェアリイ空軍特殊戦所属の「偵察機:雪風」。彼らの奇妙な連帯感、すれ違い、裏切り。実体がみえない「敵」ジャムとの戦いのなかで生まれる不安感・・・。単に戦闘機が出てくるメカニックSFの分類とするには、あまりにももったいないと(私は)思います。
話の内容は、コンピュータ、機械生命体(ジャム?)とデジタルチックなのですが、それをアナログの代表である「本(活字)」で読むという感覚が、私は好きです。
では恒例のエピグラムを紹介して終わります。
「妖精を見るには、妖精の目が必要だ」
PS:続編「グッドラック」もおすすめです。