幸田文しつけ帖
幸田文さん青木玉さんのファンで、二人の著作を本屋さんで見かけるといつも購入しています。
父露伴のしつけの章は初めてではなく、既に彼女の別の作品で読んだことがありますが、これ以外のものを眼にするのは初めてです。
このように、あちらこちらに書かれた作品を一つのテーマにおいて一冊の本にまとめているのはいいですね。時代が違っても割合普遍性があって身近な話題でもあり、とても楽しく読めました。女性雑誌の中で人生相談のようなことを受け持っていたのは、意外だったしけっこう面白かったです。
ほかのものでも、幸田文という人の率直な性格とか闊達さとか気さくさ、ユーモアなんかも窺えると思います。どこか、江戸っ子気質も窺えるような気がします。そして、こちらも不思議と闊達に笑ったりができるし、なんだか元気が出てくる気がします。
また、幸田文程の人でも色々な失敗をしてきたんだなと、どこかほっとします(笑)。尤もちゃんと学ぶ人だったんでしょうけれど・・・。
しつけというと何か大げさなものを想像してしまいますが、改めて家庭教育というか家庭での教えの大事さを再認識させられますね。
このごろ、日本人のコミュニケーション能力とか生活全般に関わってくるような常識とかが崩れていっているようで、色々なところでトラブルが起こったり、子供同士から大人にいたるまで、付き合い方とかがおかしくなって事件にまで発展してしまうのを思うにつけても、昔はあったであろう、家で教えられる生活の知恵とか作者が言うような本人の性格の弱点を救う教えみたいなのが、改めて大事なんだなぁと考えさせられます。
また、彼女の生活を楽しむ心もいいですね。
娘さんの青木玉さんの結婚式のときの言葉がいいです。楽しくしている母さんを見ていきたい・・・とってもじぃんときます。
我々もまた、楽しくしている姿を愛する者たちに見せられるよう、また彼らに楽しくしてもらえるよう、過ごしたいと思いました。
幸田文 台所帖
おいしく食べることのしあわせを、伝えてくれます。
季節のはしりのものはその若さを楽しみ、季節の終わりごろのものは手をかけて、
その食材の一番を引き出すことが料る(リョウる=料理する)ことなのだ
と、静かに話しかけられている感じがします。
そして食材にだけでなく、その人が疲れているのかゆっくりした休日の夜なのか、
食べる人の状態にも気を配って、最上のものを引き出そうと努力する。
台所に立つことは、そんなにも気高く難しくそして仕合せなことだったのか、と
心を打たれました。
満腹になれればいいと手近で無神経にすませがちだった日常の食事を恥ずかしく振り返り、
今後に少しでも生かせたら、と思いました。
本の中盤にある『私のメニュウ』は、幸田文さんの朝夕の献立があげられており、
眺めているだけで季節の美しい家庭の食卓が見えてきます。
エッセイの末尾に、一篇の小説が掲載されています。
小説『台所のおと』は、本書のそれまでの全てが映りこんでいて、その流れに乗ってこの小説を読めたことに感謝しました。
幸田文が好きな人にも、初めて幸田文の作品に触れる人にも。
幸田文 台所帖
本物シルクの5本指靴下!-婦人用2足組 ドクターシルク「くつしたの下」/冷えとり決定版!
冷え取りの本でシルクの5本指靴下をすすめていたので探しましたが、安物の中国製品しか見つからなくて、履いた感じも特にどうということはなかったです。
国産で本当のシルク製品ということで購入しましたが、これは期待通りの製品です。
指先がスベスベして滑る感じがGOOD!やっと良い品が見つかったようです。
重ね履き用と書いてありますが、寝る時にこれ1枚だけ履いて使っています。
本に書いてあった「寝ながら健康法」に挑戦してみます。
幸田家のきもの
日常も非日常のときも「きもの」が本当に「着るもの」であったことを思い知る一冊です。
「誰の手による、何を着るか」ではなく、
手元に置き、受け継ぐ、装うひとの心の有り様を、
幸田家のきものを通して窺うことができます。
この頃のブーム化したきものの扱われ方に少々疑問を抱いていましただけに、
このご本に救われた思いです。
青木奈緒さんのたおやかな文章も心地よく、
このような日本女性がいてくださることが心強くなります。
2006 WORLD BASEBALL CLASSIC 日本代表 栄光への軌跡 [DVD]
王ジャパンは第1回WBC初代チャンピオンになったが、
「栄光への軌跡」と言われているその道程は決して平坦ではない「茨の道」だった。
特に韓国には3回戦って三度目の正直でようやく勝てた。
韓国マスコミが、優勝国日本に勝ち越している韓国こそ真の王者、
と負け犬の遠吠えよろしく悔しがっていたのが、愉快痛快であった。
WBCに参戦した以上、WBCのルールに従うのが道理であろう。
とは言え5勝3敗で優勝出来たのは誠に僥倖であったと、いち日本人として想う。
第1回WBCは誠に心臓に悪いシリーズであった。
「傷だらけの勝利」と呼ぶに相応しい試合内容であった。
でも優勝だ!今は素直にその事実をかみ締めたい。
本DVDを見てハラハラするのが楽しみだ。