デメキング 完結版
どてッっとなったよ。
前の方がいろいろ想像できてよかったような・・・
あ〜、でもこの落ちも「らしい」といえば「らしい」のかな・・・?
もう、なんか・・・どうでもいいや
デメキングにしてもそうなんですが、いましろ作品独特の世界観:
諸行無常といいますか、ブルース的な哀愁・鬱・業・あきらめといった雰囲気がツボです。
いましろ先生の作品は読めば読むほど味がでてくるスルメイカ的漫画だと勝手におもってます。
サナギ
R-1ぐらんぷり2連覇の偉業を成し遂げ、今もなお、お笑い芸人として活躍中のなだぎ武が幼少期から現在までを赤裸々に綴った自叙伝。
小学校時代は活発だったものの、中2の頃に凄惨なイジメを経験。
高校には進学せず、一度就職するも長続きせず、引きこもりの日々を過ごす…
などといったことが前半部に書かれており、引きこもり期の自身を「サナギ」に見立て、そこから羽化して飛び立っていく姿を、そこは芸人らしくユーモアを交えて描いている。
あまり書き過ぎるとネタバレになるのでここには記さないが、この本を読んでますます、なだぎ武を応援する気持ちが強くなった。私自身も学生時代にいじめられた経験があるので、なだぎの自身の心理描写には共感できるものが多い。
それと、彼が引きこもり期にむさぼるように読んだという小説や漫画の数々についても、コメントや受けた影響が書かれており、彼自身のレビュー集としても楽しむ事ができ、私も寺山修司やジョージ秋山の作品を読んでみたくなった。
仮面ライダーW Vol.1 [DVD]
子どもたちの特撮熱も以前よりは治まってきたので、そろそろライダー見るのも卒業かぁ……と、何となく寂しく思っていたのですが。
つい見始めたのが運の尽き。
あっという間に心を奪われてしまいました(親子ともに)
兄は翔太郎の口調を真似して日々成りきっており、フィリップ役の弟は変身時に倒れるところまでこだわってます(笑)
今まで子どもは割と変身後にしか興味なさげだったのですが、Wは(変身前の)役者さんたちのやりとりも笑いながら見ています。
親はと言えば…OPの曲も映像も格好いいし、風都という街の設定や不思議な雰囲気にぐんぐん引き込まれていきました。
犯人・敵役の役者さんも豪華で話に深みがでていましたし、敵にもそれぞれが抱えるドラマがあり、もう、出てくる人みんな好きです!
もう、途中からは完全に普通にアクションのあるドラマとして見てました。
日本の連ドラにはがっつりアクションメインのドラマって少ないですよね…
その点、ライダーシリーズ(戦隊シリーズもですが)は、非日常的な設定を生かしていて、かつアクションも楽しめる最高の「ドラマ」だと思います。
その中でもWは大人も子どもも楽しめる良い作品だと思います。
これを参考にどこかの局がアクションメインの連ドラ作ってくれないかな〜と切実に思いました。
途中からの視聴なので、DVDでゆっくり楽しんでいきたいと思います。
風都最高!
のだめカンタービレ 最終楽章 前編 スタンダード・エディション [DVD]
のだめって、夢でしょうか。映画前編だけで、感動も、涙も、続編の予告もしっかり。千秋先輩が輝くほどに、のだめの嫉妬が強くなる。芸術ってそんなものかも。のだめの明るさも苦悩もしっかり演じ切る樹里ちゃんはとても素敵。人生の楽しさも苦悩も、真剣に生きて、真剣に愛すればこそ。
本物のクラシックアートを演じ切った、玉木さんも上野さんもきっとアートのパワーが一層輝く。
ベッキーも、吉瀬さんも素敵。
挑む若さ、導く年輪、これもクラシックの魅力。
これだけ心を揺さぶる映画は、そうはない。感動のある一作。なお、のだめ人形が見える形で登場させてくれるのも、好きだな。
基本はコメデイで、しっかりと感情を揺さぶる傑作。最高ですね。
TVで放送した特別版も、あれでいいと思う。フルに観たかったら、ちゃんとMediaで売っている。
マンガのファン、TV版のファン、クラシックのファン、皆さんがしっかりと楽しめる、手応えのある作品。
演奏で協力してくれたプロの皆さんにも感謝。ファンの声が背中を押して、映画になって完成した作品。
みんなで作って楽しむ、これがアートの本質だと思います。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編 スペシャル・エディション [DVD]
玉木宏の指揮姿に圧倒された。06年頃の少女漫画の王子様そのもののような甘さ、柔らかさが抜けて筋っぽくなった現在のビジュアルが、ストイックなパリの千秋にぴったりだった。男の魅力が出てきた。失われた美に未練はあるが、新たに獲得されつつあるものにも美がある。よかった!
指揮しながら玉木の見せた表情。左右の振りを別々に覚えて、それを合体しているだけだったら物まねだ。インタビューを受けた玉木が、「そのうえ演技も」という「演技」が良く分からなかったが、映画を見たら分かった気がした。本物のオーケストラを撮したのでも、上手な物まねでもなく、玉木が「パリ在住の若くて安い指揮者 千秋真一」を演じている。指揮しながら玉木の見せた表情はそのことを納得させた。いや、千秋真一は指揮台の上で一番表現されていた。
今までの映画は、どれほど圧倒的なアクションシーンがあっても、それだけでない何かがあって、それらの総合から映画の感動は生まれてきた。「ベン・ハー」しかり。「男達の挽歌」しかり。その映画を見た喜びは、有名なアクションシーンにではなく、主人公の人生に立ち会えた所にある。映画ってそういうものだったろ? しかし、「のだめカンタービレ最終楽章前編」は、指揮のシーンがすべて!そういう映画。それでこれだけ感動した。映画の感動のありかが変わってきているような気がする。(「後編」と揃えばまた違う味わいがありそうだが‥。)
玉木は、シンクロを、ギターを、指揮を、どうせツクリモノというレベルで役者に期待される以上の努力を重ねて結果を出してきた。29歳の現在、玉木はそういう演技者(表現者)として存在している。30代を迎えて“明日はどっちだ?”