冷静と情熱のあいだ(通常版) [DVD]
『手を掛けたな』という作品。美術の世界に生きる主人公と美しいハーフの女性の話。
エンヤの楽曲や、フィレンツェ、ミラノの風景を取り入れることでどこまでもスタイリッシュに仕上がった作品だ。
ドロドロした恋愛でもなく、かといって子供っぽい恋愛でもない。しっかりと社会人として働く二人の大人の物語で、そこに少しだけ幼さが見え隠れしている。青春時代の記憶を懐かしむ二人は、共にそれが青春期にしかあり得ない恋の形だと知っている。知っているのだが、それでも忘れることが出来ない。十年の時を越えて、約束を果たす瞬間、二人はまたかつての関係を取り戻すことが出来た。
竹野内豊とケリー・チャンは歴史ある舞台に負けない外見を持っているから、最後までバランスが崩れることなく演じ切れたのだと思う。少しでも、俳優の選択を誤れば、風景や音楽の方が登場人物よりも「美しく」なっていたかもしれない。
そういう点では、すんなりと見ることが出来たが、全体を通して主人公が大人し過ぎた気がする。これでは「冷静と情熱のあいだ」というより、「冷静八割に情熱二割」になってしまう。確かに「あいだ」ではあるが、せめて「冷静五、情熱五」でいってほしかった。
とく得BOX 胎教クラシック
胎教に良いCDをずっと探していましたが、12曲で3000円近くするものもあり
もっと沢山のバラエティに富んだ曲が入った安価で信頼できる内容のCDを探していました。
昨年12月に発売されたこのCDは胎教音楽の定番モーツァルトだけでなく、
癒し音楽(オーケストラ、ピアノ、子守唄、オルゴール)なども入っていて
とてもバラエティに富んでいます。
眠れない時などかけているととても落ち着きます。
子供が生まれても側で安心してかけておけそうで愛用してます。
胎教CDをお探しの方にはとても良いと思います。
シンフォニック=レイン愛蔵版
私がこの作品に最も惹かれたのは音楽です。
私に限ったことではなく、この作品を気に入ったほぼ全てのプレイヤーは音楽の素晴らしさに圧倒されたはずです。
日常シーンで流れるBGMは然ることながら、雨を念頭にしたシナリオであることから雫の降り注ぐ音だけがBGMとなることも少なくありません。
けれどそこに違和感はなく、むしろ自然と物語の世界を作り上げていってくれます。
物語に挿入される形でヴォーカル曲も頻繁に耳にすることになります。
音楽の歌詞はシナリオに密接し、それ一つで新しい物語が作れそうなほどに完成されています。
シナリオが進むことで、そのシナリオに深く関わった音楽の歌詞が伏線になっていることに気付いた時、達成感にも似た快感を得るはずです。
物語の前半は雨のジメジメとした陰鬱なものですが、後半は雨上りの虹のような感動が得られるはずです。
もしもこの作品を手に取ることがあるならば、最後の最後に訪れる、温かさに溢れたエンディングを迎えていただきたいです。
18禁ではありませんが、精神的に成熟した大人向けの物語です――
おくりびと [DVD]
人間の「死」をここまでじっくりと見つめさせられる映画はあまりないのではないか。
主人公の納棺師が死者を送り出すシーンが何度も出てくるが、その場の主役は納棺師ではなく集まった遺族である。自分はこの映像を見ながら自分の父母や場合によっては連れ合いさえ、送り出す時が来ることに思いをはせて何ともいえない気持ちになった。そして本木雅弘演じる主人公が納棺師ではなく、遺族の立場になる終盤のシーンには本当に心が打たれた。
美しい映像と音楽が相俟って、見終わった後に視聴者を深い余韻に包み込む日本映画の秀作です。
Chamber Music Society
聞くやいなや、一曲目の「Little Fly」から、スウっと心に入ってきたまま抜けなくなりました。。
私に取っては「黄昏時に聞きたいアルバム」。
ウッドベース奏者+歌うたい(加えて+アフロ美人(笑))というのも興味深かったのですが、
ジャズ括りから広いフィールドに飛び出すチャンスを掴むだけの実力を持ちあわせていました。
とにかく、第53回グラミー新人賞受賞おめでとうございます。
壇上に上がった彼女は、どこか可愛い初々しさに溢れていて、
見ているこちらも嬉しくなってしまいました!
(親近感のある印象でしたね)
私は、このアルバム、、しばらくヘビーローテーションさせます!