
アイガー・サンクション [DVD]
前半は退屈な場面が多くありましたが、後半のアイガー北壁登攀シーンでは、そのリアリティさに息を呑むばかりでした。アイススクリューをねじ込んで、雪壁をダブルアックスで登って行く。これほどリアルな山岳アクション映画は他に知りません。バーティカル・リミットなどがいかにまやかしであるかがよくわかります。
クリント・イーストウッドのアクションがいかに偉大であったかも、よくわかりました。彼が自分を「ボンド」とジョークで名乗るシーンは、007と比べてくれ、と自信を持って言っているようにも感じられ、同じく007を意識している『トリプルX』とも比べてしまいますが、『トリプルX』が007から抜けきれていないのに対し、『アイガー・サンクション』は、完全に振り切っていると言っていいでしょう。ただし、それはアクションのリアリティさに関してであり、娯楽性で『トリプルX』にかなわないのは、27年も前の映画ですから仕方ないでしょう。

アイガー・サンクション [DVD]
山登りがスポーツだったころの作品。山に登ってみたい、、という気にさせられました。
撮影も大変だったとおもいますが、ロッククライミングの過程を、これまで描写した映画は、他に無いとおもいます。