Miracle on 34th Street
字数が少ないので、読書時間は引っ張れませんが、読後の清々しさは格別な一冊。なかなか
こういう感覚になれる本は無いものなんですよね。読みながら思わず笑みを浮かべてしまう
ようなとても素敵な本。
映画も面白かったですが、小説を読めばあの思い出のワンシーンが蘇ります。映画のシナリオ
とは若干異なりますけどね。英文の原作が良いからでしょうが、これは訳者の勝利。作品の
イメージを損なうことなく、上品な文章で見事に仕上げてくださったことに感謝です。
コーヒーでも淹れて読書に没頭すれば、豊穣な時間を過ごせることと思います。賑やかな
クリスマスも楽しいですが、こんな聖夜の過ごし方もありかもしれません。
三十四丁目の奇蹟 スペシャル・カラー・バージョン [DVD]
子供の頃に映画で見ました。商業主義と「サンタクロースを信じるか?」という夢(?)のバランスの難しさのようなところも少し考えさせられますが、純粋に判決が出るまでのドキドキ感、判決が出た瞬間の喜びの涙、すっきりと見終われる暖かい映画です。このバージョンはリマスター版なので前作の白黒版もテレビ放送で見ましたが、そちらはよりシンプルな構成になっていて、人によっては前作の方が好みかもしれませんが見比べるのもお勧めです。
三十四丁目の奇跡 [DVD] FRT-081
セルマ・リッターを見たくて買いました!
こんな昔に、こんなおもしろい話が作られていたなんて、びっくり!
メイシーは有名なデパートだけど、こんな風に映画に出てきてビックリ!(ほかの映画でも、お客様の気持ちを大切にするデパートとして、時々出てきますが!)
戦後まもなく、デパートが精神科医を雇っているって・・・さすがアメリカ・・・多民族国家で心理学や精神分析も盛んな国だからでしょうか。また、あのナタリー・ウッドが名子役でびっくり!!!
この映画の中で、人の価値観として、大きく二通りの考え方の生き方があるのが分かります。
つまり人間がこの世にただ生まれてきて、運と努力で、豊かな人生を送る人もいれば、運がなく、可愛そうな終わり方をしてしまう人もいる、と考える人生。もう一つはこの世はとりあえず運と努力だけれでも、人を誠実に幸せにしようと献身する人には、なんか、奇跡が働いている、と感じながら生きる生き方と。何かしらピンチに見舞われたり、苦労をしてしかも素直な心を失わないと、人は後者の真実を感じるようになると思います。そして、多くの人は出来ればその方が希望でいっぱいになれる・・・この映画も、こんな昔だけど、後者の生き方のすばらしさを知らせてくれている気がします。
奇跡とまで行かなくても、商売で、損して得とれ、というように、お客様の立場に立って判断すれば、うまく行くことが多いです。当たり前のことだけど、景気とか経済活動は、やはりクールで合理的な計算だけでは計り知れない、人間が希望を持てることでのびる部分があることを、今でも絶対に忘れちゃいけない初心、だと思います!
34丁目の奇跡
「34丁目の奇跡」という映画の原作本。
昔はサンタさんがホントにいるって信じてました。
だけど、現代の子供ってシビアですよね、信じてないんですもん。
この本をそんな子供さんに読んで欲しい本です。
英語なんで、読めないかもしれませんが、日本語訳はぜひ読んで欲しいです!