仁義S 17 (ヤングチャンピオンコミックス)
ドクターが真っ当な医者の道を外れた理由であろう病気について知るところとなり、ドクターが何故この道に入ったのか、わからないところに僅かに得体のしれなさを感じていた風でもありましたが、今後は二人の関係にも多少変化が出てきそうです。
また、ますます墨田川会内での発言力を増してゆくアキラに対して守だけでなく大介も意識を強くするようになり、さらに出世争いが熾烈になってゆきそうです。それをニヤニヤながめている仁と義郎がまた憎々しい感じでお前らももっと活躍しろよと旧作ファンはヤキモキします。
とはいえ、アキラは出世を強く意識していた仁たちよりもどちらかといえば本気のように本人はあまり出世に頓着していないように見えます。あそこまでストイックではないですがね。しかし、それなりの地位を得て、またドクターのこともあり、今後どういう意識の変化が出てくるのか楽しみでもあります。
任侠モノに対する現実世間の風当たりは強いものがありますが、変な圧力がかからないで、物語が全うされることを期待しつつ、もう17巻か…という感慨も深いものがあります。仁義、が少々尻切れなところもあり、何とか描ききっていただきたい。だいぶ先の話になるとは思いますが。ちょこっと、本気の健在っぷりなんかも出ないかなとも期待しつつ、次巻が楽しみな作品です。