釣りキチ三平 平成版(1)地底湖のキノシリマス (KCDX (1533))
昔読んでいた釣りキチ三平を見かけ、まだ続いているんだと思い、何気なく手に取りました。
よく見ると、「平成版 釣りキチ三平」とあり、私の時代のものは、昭和58年4月に少年マガジンで完結したそうです。
そのため「平成版」と銘打っていることがわかりました。(この本は、2002年、平成14年の初版です。)
18年振りに書き下ろし作品である本書は、『「地底湖のキノシリマス」を漫画家 故・石ノ森章太郎氏に捧げます』という序文から始まります。
そして、2010年12月、田沢湖で絶滅し、山梨県西湖に生息していることが発見された「クニマス」についての物語が綴られます。
「さかなクン」が発見に関与したことで話題になった「クニマス」のことです。
情熱を持って取り組まれた関係者の皆さんの意気込みが良くわかります。
そして、現実の世界で、発見されるなんて、驚きです。とってもいいお話でした。
釣りキチ三平 平成版(12)御座の石/能登のタコすかし (KCデラックス)
きちんと取材の上に漫画を描いておられ、感心します。
12巻では、2本立てで、まず一つは「御座の石」という話です。
こちらは、昔実際にあったことを三平を初めとするキャラクターで描いています。
もう一つは「能登のタコすかし」で、プロローグで今は亡きじっちゃんの竿作りの道具の中でも重要な火鉢にスポットを当て、珪藻土の「切り出し七輪」で有名な能登の珠洲へ行き、能登の秋の風物詩の一つである、「タコすかし」という漁法でタコを釣るといった内容です。
特に、能登のタコすかしの方は、昔の釣りキチ三平のような、「釣り」にもスポットが当たっており、ある意味で、「やっぱり釣りキチ三平はこの方が良い!」と思う部分でもあります。
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫
矢口高雄氏独特の観点から見た奥の細道、作者の見解を入れつつ、ちゃんと歴史的事実に基付いた素晴らしい出来上がりの歴史漫画です。さすが矢口氏、田舎の情景など(菖蒲、紫陽花、フキなど)季節感を感じさせる物がちらほら見え隠れして本当に美しいです。註約が巻末でなくそのページにあるのもいいですね。(態々巻末を見る人はすくないのでは?ついついとばしてしまいますよね?)歴史の勉強にもいいし、田舎が懐かしい人、松尾芭蕉をよく知りたい人などお勧めです。
釣りキチ三平[DVD]
わたしはイワナ釣りにはまった時期がありました。フライ、ルアー、ミャク釣りなど経験
VFXでのイワナ独特の体全体をうねらすかのような動きはとてもリアルに表現出来ていたと思います。
しかし、最後の水中でVFXによる三平と大イワナのシーンがどうも好きじゃないです。
でも久しぶりにところどころで涙がでました。二律背反という言葉がぴったりのムービーです。