NHK 故宮の至宝 第二集 陶磁繚乱 [DVD]
「故宮の至宝」第二巻は陶磁器の特集で、白磁、青磁、青花、五彩などの逸品が目白押しに並んでいる。この中の白眉は文字通り故宮の至宝である青磁である。中でも汝窯の青磁はその姿形、青色の微妙さ、深さどれを取っても最高の作品であり、いつまで見ても見飽きることがない。皇帝が陶工に命じた「雨の後の雲間から見える青空のような青」を持つ青磁を作れという命令がぴったりである。皇帝が自分だけが使うために専用の窯をつくり、専用の陶工を抱えて作品を作らせ、千個つくっても一個を残して全部砕くというほど選び抜いた完璧な精華とはこのようなものかと感嘆する。汝窯の青磁は世界に現存するのは24個で、そのうち14個を故宮博物館が所有していると言われているが、この青磁を見るだけで故宮を訪れる意味があるほどである。それがこの巻では、博物館では見ることが出来ない色々な角度からも見ることが出来る。青磁以外の白磁や青花、五彩も逸品が揃っており、陶磁器をチャイナと称する意味が自然に納得出来る。「故宮の至宝」全七巻の中では、第七巻に次いでお薦め出来る内容である。
青磁 (NHK美の壺)
最初見たときは、へえ〜青磁ねえ〜 というかんじでスルーしたのですが、
美術館に行ったり自分なりに本を調べたりしてある程度わかったような気になって改めて読むと
さすがつぼを押さえてあるなあと思いました。
薄い本ですが、これだけのスペースに簡潔にまとめるのに
どれだけ沢山の本を読んで、いろんな取材をして、沢山の原稿を書いたかというのが見えるくらいには
私の勉強がすすんだってことかな?
さすがNHK(いい意味で)!
頭のいい学生さんのノートみたいです。
ですが、もう一歩の突っ込みはやはり、長い年月とか経験とか
もって生まれた感覚とか泥臭さをも必要とするのかなとも思いました。
な〜んてえらそうに言える立場でもありませんけど。
とてもよくまとまっていると思います。コンパクトで持ち運びにも便利だし、写真もきれい。