現象
日本で初めてUFOが紹介されたのはC'mon Everybodyが東芝から発売された1971年だった。立て続けにUFO1とUFO2のアルバムも発売されたが、演奏は荒削りで方向性もUFO1のハードロックからUFO2ではプログレ的になり、ただダラダラと長い演奏を続けているものであった。72年にスリードッグナイトの前座として来日。その時の日比谷野音のLIVE版が、このメンバーでの3枚目(最後)のアルバムとなった。このLIVE版は、スタジオ版では聞けないエネルギッシュで彼らのひたむきな熱演、まさにハードロックの熱さを実感できる秀作である。(私は、このアルバムでUFOに興味を持ち次ぎを待ったのですが)その後、彼らの活動はプツンととぎれたまま自然解散かと諦めていた74年、クリサリスレコード(日本ではキングレコード)から「PHENOME!NO!N」という色鮮やかなジャケットのレコードが発売された。まさしく、あのUFOの復活である。しかし、メンバーのクレジットは、リードギタリストがミック・ボルトンからマイケル・シェンカーに変わっていた。そして多くの曲作り参加している。果たして曲は?とレコードの針を落とした。そこから響くサウンドは、軽快でメロディラインを重視し、ヒット性の高い新生UFOの音だった。そこに今までのUFOを求めることは出来ないが、それはマイナーでマニアックなUFOがヒットの出せる(商業的に成功する)バンドに生まれ変わった瞬間だったと言えよう。フィルのやや哀愁のあるボーカルを聞かせるCrystal LightやOh My、シェンカーのギターがうなるDocter Docter、Rock Bottom そして、ひと時の安らぎをLipstick Tracesが・・・延びのある透明なシェンカーならのギターだ。その後のUFOの成功は、このアルバムから始まった! 彼らの原点がここにある。
Obsession
UFOのライブアルバムが当時好評で急遽アメリカ市場を
ターゲットに製作されたアルバムで中身は非常に洗練された
内容になっています。個人的にはすごく気に入っています。
アルバムはリマスター効果がかなりあり各楽器の分離がよく
こもる事はありません、マイケルシェンカーのピークの
演奏が廃価で買えるのでたいへんお買い得と思います。
Obsession
The Best Of UFO
歌詞カードついてませんが、ライヴ・スタジオ録音共に音質もいいし手軽にUFOの有名曲を聴きたいと思っていてその事を気にしない方にはいいと思います。
個人的には歌詞カードは欲しかったので☆をひとつ減らしました。