ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))
一つの奇怪な事件をそれにまつわる五人の視点から、同時間軸の上(厳密には第四話以外)で五つの物語として書かれた電撃ゲーム小説大賞(大賞)を受賞した作品。事件は一つ、しかしそれぞれ立場の違う五人の視点から見ればそれは当然五つの物語となり、それぞれが複雑に交錯しあってやはり一つの事件と収束する。
度肝抜かれましたね。ちょうどこの作品を読む少し前にピカソの多角的視点なるものを知りました。ピカソは空間をつかむ能力が優れていたようで、その対象をいろいろな角度から捉えて一枚の絵にしたものだからああいったへんちくりんな作品が出来上がった、というこれが多角的視点とのことらしいです。なるほど小説であらわすとこんな風になるのかもなぁ、この人すごい手法をとりいれたなぁ、なんて一人で感嘆していました。
いや、この作品がへんちくりんといってるわけではないのです。いい意味でとらえどころの無い作品ですが。とりあえず読んでみて下さい。学園ものでミステリーで青春で、SF?ギャグではない・・・という深いジャンルです。
緒方剛志画集―BOOGIEPOP AND OTHERS
緒方さんのイラストは
最初、とっつきにくいものがあるかもしれませんが
見ているうちに、緒方さんの世界に引きずりこまれます。
「可愛い」「綺麗」なだけではない
他のイラストレーターさんにはないものを
緒方さんは持っていらっしゃると思います。
ブギーポップは笑わない [DVD]
原作によるところが大きいんでしょうけど、これイイですね。。ファンタジーで、サスペンスで、ヒューマンドラマで。どきどき・ハラハラ・泣かせますって感じ。何がいいって、吉野紗香がカワイイ(笑)でも、先が見えないストーリーと緻密な周辺ストーリーが秀逸。えぇ、結局は原作ですよ(苦笑)でも、原作に忠実にそれを壊さず殺さず、丁寧に映像化してくれてるので面白いですよ。若干時間の流れが原作よりも整理されててキャラクターたちの行動がわかりやすいのも○。このテの実写映画って、基本的に「イタイ」映画が多い(苦笑)中で、非常に良作。見たこと無い人は、原作知らない人も含めてオススメ。
Sweet
スガシカオのサードアルバム。
最近シングルが全部入ったベストが発売されて、注目を浴びる彼だが、自分の中ではこの「Sweet」が何よりのベストだし、ナンバー1。
最も大好きな3曲目「夕立ち」は初めてライブで聴いた時、イントロだけで震えあがって涙が出た。ファンの間でも人気の高いこの曲は、このアルバムしか収録されていないし、ゼヒ聴いてもらいたい。私はこの曲を越える曲は無いと思うくらい。
一般に、スガシカオというと「詞が良い」と判を押したように言われる。でも、それはかなり違うと思う。良いんじゃない、「スゴイ」のだと。
「前よりもほんのちょっとだけ広いマンションで
年齢を偽った中くらいの女と暮らした
その女はいつもビスケットをかじっていて
毎晩ぼくは性交を求めてきた」
これは5曲目に収録されている名曲「310」の一部。
こんなのを日本でで書ける人は居ないし、まず書かない(そして売れない)。
そして「曲」として昇華出来るのも彼だけだと思う。
スガシカオには単純なラブソングも存在しない。でも心象をえぐったり、特異な表現をするだけではなくて、独特な感性をポジティブに表現した暖かい曲もある。
「Sweet」はそれらを一番実感できる、捨て曲無しのアルバム。
5点満点では足りない。人生至上最高の一枚です。
ブギーポップは笑わない~Boogiepop Phantom~evolution 1 [VHS]
原作のダークな雰囲気がそのまま表現されています!
原作が好き人だけじゃなく、ダークなアニメの雰囲気が好きな人は楽しめるでしょう。
声優さんもgoodですよ。