鉄は魔法つかい 命と地球をはぐくむ「鉄」物語
気仙沼湾でカキの養殖を行っている畠山が、鉄、鉄分の重要性や、その機能の仕組みを、ありとあらゆる分野と世界に視野を広げて語っていきます。
海を育てるには森を育てようとの運動もすてき。
その語り口の楽しそうなこと!
出版直前に震災がありましたが、こんな時、よりいっそう必要な本です。
森は海の恋人 (文春文庫)
1994年に北斗出版から出た単行本の文庫化。
著者は漁師。しかし、海の魚介類は、そこに流れ込む川、さらに水源の山々によって育てられていることを発見し、山を守ることが魚をつくるのだという運動を開始・成功させた人物。
その主張は『リアスの海辺から』で分かりやすくまとめられているのだが、本書はそのプロトタイプに当たる本。
各所に発表した短文をまとめた本のようで、海での漁、獲れる魚や貝のこと、山の人たちとの交流などがテーマとなっている。
楽しくおもしろいが、著者の主張を知るのには、ちょっとまとまりがないか。
鉄が地球温暖化を防ぐ
なんで鉄が地球温暖化をふせげるのか?まさに世界一の漁場をもつ海洋国家日本の進むべき道を暗示している必見の名著です。マスコミも政治家も目先の景気対策&選挙対策を議論するよりこの本を読んで、今までの経済成長路線から環境と食料の安全を重視した方向にパラダイムシフトすべきです。欧米の金融資本主義が主張するCo2排出権の売買議論など即刻やめて、この本が提案している安あがりなCo2削減策を即刻実施すべきと思います。
ネットの「二木けんじ県政報告」の「地球温暖化」の記事には簡単に自宅でできる使い捨てカイロをつかった「鉄炭だんご」より簡単にできる「フルボ酸鉄」の作り方の紹介があります。
「長生きの秘密―世界の長寿村をゆく」有働、高田には鉄が長寿に関係が深いとの記事があります。