こころの治療薬ハンドブック 第6版
精神科で処方される薬を全網羅。
1つの薬を、見開き2ページで詳しく解説。
精神科の薬の解説本を1冊欲しいと思ってる方にお勧めです。
辞書のようにして使うのに便利な本です。
実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則35
*私と同じ強迫性障害で入院していましたMさんの言葉・・・
私は重度の強迫性障害で長年苦しんで来ました。 エイズ、マンホール、針、ドア、不潔、等々、あらゆるものが恐怖でした。 地元の東京で通院してましたが、一向に良くならず、知り合いの紹介で札幌のある病院に入院しました。 そこで主治医に、この本を勧められて読みました。 書いてある事は本当に納得でき、自分も良くなるだろうか?と希望を持つ事が出来ました。 また同じ病気で苦しんでいるのは私だけじゃないんだと分かり、とても気持ちが楽になり、病気と向き合えるようになりました。 作者の人柄の良さも伝わりますし、●とても読みやすく分かりやすく楽に読む事が出来ます。 強迫性障害で苦しんでいる方、もしかしてと思う方、または強迫性障害の患者様のご家族の方、【●是非この本を読んで見てはいかがでしょう。●きっと何かの役に立つと思います。】●お勧めです。五つ★です。
認知行動療法のすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
よい点:
認知行動療法について、浅く広く理解ができます。短時間で、ざっと全体像を知りたい方には、いい本だと思います。
認知行動療法の理論や個々の技法を扱った本はたくさんあります。この本では、それらの解説はほどほどに、認知行動療法にはいろいろな形式があること(セルフヘルプ、個人、集団等)、実際の治療の流れ、そして医療機関の選び方に、それぞれ一章づつ割かれています。認知行動療法をはじめてみたいけど、どうやってはじめるべきか迷っているという方には、実用的で参考になる情報ではないでしょうか。
悪い点:
見開きにひとつのトピックが収まっているのですが、ページレイアウトが非常に読みづらいです。地の文に、絵、(ときにページをまたがる)チャート、それらへのキャプション……と情報がてんこ盛りで、どの順番で読むべきかわからなくなることがよくありました。情報を詰めこむだけではなく、どうやって読者を誘導するかという観点をもってレイアウトをしてほしかったです。
まとめ:
総合すると、3.5星ぐらいの評価です。こうした啓蒙書を通じて、認知行動療法が身近なものになり、薬物療法に偏重しがちな日本の精神医療に風穴があくことを期待しています。
アビエイター プレミアム・エディション [DVD]
アビエイターとは、飛行家のことですが、この映画は、飛行家であり、映画プロデューサー、航空機の製造者、そして航空会社の経営者でもあった大富豪ハワード・ヒューズの半生を描いたものです。
ハワード・ヒューズを演じるレオナルド・ディカプリオは、残念ながら力が入りすぎですね。渾身の演技とも言えますが、少し演技がオーバーな気がしました。まあ、ヒューズは謎の多い人物ですから、演じるディカプリオも大変だったと思いますが。
ヒューズが、母の溺愛を受けて育ったことや、細菌恐怖症を患っていたのは有名な話ですが、この映画では、どうも細菌恐怖症の原因は、母親にあったように描かれています。本当なのでしょうか。
ケイト・ブランシェットは、大女優キャサリン・ヘップバーンをうまく演じていたと思います。キャサリン自体が面白いキャラクターだったようで、演じやすかったのかもしれませんね。
それに比べ、伝説の女優エヴァ・ガードナーは、重要な役回りなのに、少し正体不明な描かれ方をしています。演出かもしれませんが、エヴァを演じるケイト・ベッキンセールには、気の毒な感じですね。
とにかく、ヒューズの生きた時代や彼の果たした功績を、ある程度理解することが出来たので、そういう意味では、満足できました。
しかし、映画としては、ちょっと不満ですね。巨大旅客機のCG処理にはちょっとがっかりです。イアン・ホルムとジュード・ロウは、クレジットされているのが不思議なくらいのチョイ役です。2時間53分という上映時間も長すぎます。中だるみするシーンがあったので、もう少し短く編集した方が、良かったと思います。残念です。(長ければ、大作なのかなあ。)
memo [DVD]
韓英恵は「眼」に力がある女優だ。初主演作品とは思えないほどの佇まいが本作成功の要因ではないか。佐藤監督の手腕も大いに関心があったが、俳優としての芸風を上手く活かしながら、シュールな中にも確かなメッセージが伝わる秀作に仕上げたと思う。登場人物もひとクセある役が多く、劇中でも「ウザい」といわれるくらいに(ムダな)セリフの多い山本剛史は特に映える(笑)。観客も当初は絶対に「うるさい」と思うのだが、途中からはその「ヘン」さがとても面白くなる。また韓の父親役、宅間孝行の存在感も抜群だ。他、セリフがないチョイ役で池内博之や岡田義徳が顔を見せていたり、佐藤監督の人脈がわかる。岡田義徳なんてバスの中で寝ている会社員役だからね(笑)。エキストラでもこんな役受けないだろうって・・・。ストーリーは強迫性障害で苦しむ繭子を、同じ環境で苦悩する父の弟が癒していく、というもので、ラストカットを観ると弟役の佐藤二朗は「幻」的な役だったことがわかる。変に押しつけがましいシーンもなく、久し振りに心地よい日本映画を観たという感じだ。特典映像は20分ほどのメイキングが収録されていて、非常に和やかな現場がこれまた心地いい。韓英恵はもっと注目されていい女優だ、と改めて思った。星は4つです。