スコットランドの早春
一週間後に結婚式を控えているキャロラインは弟と共に長年音信不通
だった兄に会うためにスコットランドに向かいます。
吹雪に見舞われ、とうとう借り物の車が動かなくなってしまったとき、
兄を亡くしたばかりの青年と出会います。
父の連れ子として今の家庭があり、しかし父が亡くなったことで継母の
ダイアナは再婚を決意し、弟をカナダに連れて行こうとする…。
ピルチャーお得意の複雑な家庭環境。
決して悪い人たちではないのだけれど、やはり血は水よりも濃いって
所をしっかり押さえています。
早春 その他 (文春文庫)
三つの小説と4つのエッセイを収録した文庫本。
藤沢周平という時代小説の名手が現代小説を書いていた、と驚いて三つ目に置かれた小説を読んでみた。そして、あまりにも身近すぎて、その哀しさが身につまされて、やっぱり、時代物がいい、と私は思う。
GARDEN
アルバム名どおり、「ガーデン(庭園)」というコンセプトでつくられています。
世界各地の民族音楽のエッセンスがうまく活かされており、
あたかも世界の名園を訪ね歩いているかのような雰囲気で楽しめます。
庭師役(プロデューサー)の鈴木慶一氏は、原田知世さんの才能や素質を十分踏まえた上で、
丁寧かつ大胆なガーデニングを行っています。
美しい草花や小鳥、噴水やせせらぎだけではなく、
洞窟や不思議な遺跡がミステリアスな陰影を醸し出しています。
庭園様式も、ヨーロッパ、イスラム、アフリカ、ロシア、中国、日本と多彩です。
普通の(やや退屈な)シティポップスだった前作までとは大きく様変わりしており、
当時の流行からは外れていたかもしれませんが、そもそも良き庭園は時代を超越して
人々を惹きつけるものです。今はじめて聞いても、古さを感じさせません。
私自身、1週間前にはじめて聞いてみて、そのすばらしさに感激しているところです。