AV20年史DeluxeII [DVD]
いろんな作品をクリックしてる中でhayasiyumikaも 05年になくなってるのを知りました。そして記憶にも新しい08年末にもiijimaaiも悲劇の最後を遂げてしまったんでした。二人とも今の時代では若すぎるほどの死ですよね。また引退してる女優も多数居ますし。なんか「たかがav女優ごときでセンチになるなよ」と言われそうですが彼女らとの間に何か結びつける物があってさみしい気がする今日この頃です。なのである意味お宝ではと。
あんにょん由美香 [DVD]
『若くして亡くなったAV女優の林由美香が、韓国製の謎のAV作品に出演していた』という所から、彼女の幻影を追い求めてドキュメンタリーはスタートするのだが、なんとも不思議な空気感を漂わせている作品だ。
見方によっては、シュールとも受け取れるし、喪失の物語とも受け取れる。冷静になって見ると「ちょっと気持ち悪いな」と思ってしまう部分もある。
彼女と深い親交のあった関係者たちは、未だに彼女を喪失したことに対して傷をおっている。下手すれば、人の心の中に土足で踏み込んでしまいかねない重い題材だが、松江監督が林由美香の軌跡を辿る理由や熱意がいまいち伝わり辛く、この題材のリスクを扱う重みをあまり理解していないように感じた。
そもそも何故、韓国のAV作品に出演したことにそんなに拘るのか、出演している韓国のAV男優が日本語を使っていることに拘るのかがよくわからなかった。
このAV作品の、カットされていたラストシーンにあった「誰も彼女を所有することはできない」というセリフが、奇跡的に林由美香自身のことを指していたという結論で締め括られるが、松江監督自身の「林由美香は何だったのか」という結論をもっと知りたかった。
もし林由美香がこの作品を見たら、「松江君、まだまだね」と言っていただろう。
それでも不思議と見入ってしまったことと、鑑賞後に感想を言いたくなったこと、劇中に使われている豊田道倫と川本真琴の音楽がやけに良かったので星3つです。