上海タイフーン DVD-BOX
『上海タイフーン』は木村多江さんとアジアのトップスター、ピーター・ホーさんとのダブル主演、ピーターは日本での初主演ドラマで、上海でロケーションを敢行、途中、撮影中断という困難を乗り越えて完成し、2008年秋にNHKで放映されました。
『HERO』シリーズ、『海猿』シリーズ、『ガリレオ』『容疑者Xの献身』、そして『20世紀少年』等々の脚本家としておなじみで、また2010年のNHK大河『龍馬伝』の脚本も担当される福田 靖さんのオリジナル脚本です。 それぞれの想いを抱える登場人物たちが、挫折や失意の繰り返しの中でも希望を諦めずに前へ進もうとする姿、そして、国が違っても「人と人」として向き合うことの大切さがドラマティックに描かれています。 木村さんはコメディタッチのはじけた演技で新境地を開拓、ピーターは硬軟織り交ぜた演技に彼の感性がきらめき、魅力が全開です。 脇を固める俳優陣も役にピタリとはまり、笑いあり、涙ありのドラマ、最後に迎える大団円に爽やかで心地よい余韻が残ります。
主題歌はmihimaru GTの『幸せになろう』、心に染みる詩とハーモニー、そして軽やかで心地よいリズムに、幸せは待っているのではなく、自分で努力して掴むものということが、優しく爽やかに伝わってくる楽曲です♪
特典映像として、「番組PR」「土曜スタジオパークより 出演者インタビュー」「スタジオパークより出演者インタビュー」「ノンクレジットエンディング」「上海ロケ メイキング映像」が予定されています。 ハラハラ、ドキドキ、最後には とても幸せな気持ちになれるドラマで、発売が今から楽しみです♪
ウィーバー 分子生物学 第4版
生データやコンピュータモデルがふんだんに掲載され、事実の羅列ではなく、事実が明らかになった過程が詳細に記されており、従来のテキストとは一線を画した内容になっている。図もカラーで大変分かりやすい。論理的な考え方を身につけられる本だということができるだろう。個人的には、特に、DNAの分野の記述がわかりやすかった。
最近の洋書によくあるパターンではあるが、章末には章のまとめと問題があり、内容を再確認できるようになっている。
研究者が自分の専門分野以外の分野について再確認をしたいときに参考にするのによさそうだ。また、計算化学等を専門にしている学生にも参考になるだろう。
ただ、学部生が最初に分子生物学を学ぶ入門書としては敷居が高い。ある程度の知識のある者が、さらに理解を深めるという位置づけの本である。
出版社が化学同人ということもあり、監訳者はどちらかというと化学系のようだが、本書の訳者としてはむしろ適任だったといえよう。日本語訳もまずまずわかりやすい。
10年先も君に恋して オリジナル・サウンドトラック
数々のアーテイストに曲を提供して来た、河野伸ならではのサントラ。いわゆるサントラ専業の作曲家とは一線を画す、オリジナリティあふれる楽曲のオンパレードです。どの曲もインストなのに歌が聞こえてくるような、懐かしい歌謡曲のような、だけど上品でセンスのよい仕上がり。河野伸という作家の実力をたっぷりと味わえる力作サントラです。
インストのような、歌もののような、不思議な心地よいアルバムでした。
上海メモラビリア
中国について書かれている本の中でも、このようなエッセイは珍しいのではないかと思う。
租界時代を知らない現代の若者がイメージするノスタルジーへの憧れ、その時代を生き現役を退いた老人たちのそれぞれの思いが伝わってくる。
ガイドブックや、紀行文には無い中国人から見た今の上海の雰囲気が良くでているが、わがままを言わせて頂くなら、写真も載っていればもっと良かったなと思う。