時をかける少女 通常版 [DVD]
だいたいの流れが分かるので、そこまでの衝撃はありませんでした。観終わった後、切なさはほんのり来ましたが。
評価の理由は、キャラに感情移入ができなかった為です。特に主人公。当初タイムリープを実にくだらない事に使いまくる訳ですが、いくら楽天主義とはいえ、通常持ちえない能力に生理的な恐怖感はなかったのでしょうか?普通もう少し悩みません?後半を盛り上げる布石にしても思慮に欠け、頭の悪さが目立ちます。あと、後輩の恋を応援するエピソードは、その気のない男友達に無理矢理恋愛を押し付けているようで逆に不快になりました。自分はあれだけ拒否していたくせに勝手過ぎます。更に自分の身代わりで不幸続きになってしまった同級生にはフォローなし。さすがに「え〜…」とひいてしまいました。私の中で、ヒロイン=酷い女のイメージが…。美化されていない等身大のキャラクターという事なのでしょうか?
対する相手役も、自分があんな立場にあるのに告白って…(中盤)。まだ、想いが抑えきれずな展開ではなかったですし、彼の辿るべき未来を考えたら疑問の方が大きかったです。
時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)
巨匠 筒井康隆の、古典と呼んでもいいくらい超有名なタイムトラベルもののSF小説。何度も映像化、アニメ化されているので、見たこと読んだことはないけれども、そのタイトルだけは知っているという人も多いことでしょう。
発表が1965年、学生向けの科学雑誌ということもあり、古臭く子供っぽく感じてしまうところも多々ありますが、それでもとてもおもしろい。何度も読み返していて、意外とあっけなく感じる結末もわかってはいるのですが、読み返すたびに、初めて読んだときの感動とちょっぴりの切なさ、こんなにおもしろい小説があったんだという新鮮な驚きが蘇ってきます。
映像作品も見てはいますが、小説にはかなわない。映画・アニメ版の『時をかける少女』しか知らないという人は、ぜひ一度読んでみてください。
いっしょに収録されている二編『悪夢の真相』と『果てしなき多元宇宙』も、なかなかおもしろい作品です。
メゾン・ド・ヒミコ The Original Soundtrack of “La Maison de Himiko”
細野さんの音に対する向き合い方が強く感じられる作品。
人間の皮をずるっと向いて本音だけを取り出したらこんな音になりました、と言っているみたいな感じ。
なんともあけすけで、大らかで、それでいて繊細な音とリズムに不思議な感動を覚える。
又、DISC2を聴いていると映画がもう一度見たくなる。
映画で使用された園まりの「逢いたくて逢いたくて」やドボルザークの「我が母のおしえたまいし歌」、筒井康隆のナレーションなどが結構心に沁みる。
DVD買おうかな・・・。
パプリカ [Blu-ray]
僕は原作を知らないのでこの作品を見ただけの感想ですが、非常に解りやすくラストでは感動さえしました。
同じ監督作品の妄想代理人のような感じで、でもあれは最後夢落ちで訳がわからずじまいでしたがこの作品は登場人物一人一人の物語としてキチンと完結しています。
画質も及第点ではないでしょうか。
それよりも平沢さんの音楽が縦横無尽に走り回って爽快です。
そういえば妄想代理人も音楽は平沢さんでしたね。
両作品とも独特の世界観を構築していると思います。
話がそれましたが、この作品はぜひ、5.1chの環境で鑑賞していただきたいです。
今監督の次回作も期待しています。
後、特典を見たら絵コンテが無性に欲しくなってしまいました。
だとすればDVD−BOX買うしかないんですよね。
BDでもBOX出してくれればよかったのに。
DVD−BOX買う羽目になりそうだなぁ。