the straight story ストレイト・ストーリー
高校生のとき、図書室で借りて読みました。
村上龍氏が文章を書いていたんですね・・イメージでは無かったので少し驚きました。
絵本のような感覚でさらさらと読めると思います。
主人公のおじいさんが旅をする話なのですが、印象的だったのは旅の途中で家出した少女(恋人絡みだったような気がします)と会うシーンで、おじいさんは彼女と一緒に食べ物を食べたり少しずつ話をするんです。
少女は結局家に戻るのですがそのときの少女の別れの挨拶が曇っていた空が晴れたような、気持ちのいいものでした。
物語は淡々と綴られます。
きっと5年、10年経っても覚えていると思います。
ストレイト・ストーリー [DVD]
主人公のおじいちゃんが素晴らしい!
背負った苦しみや人生が感じられた。
ゆったりした時間は、ケンカ別れした
兄と再会するための準備期間に思えた。
実話が基になっているそうだが、
行間を読む楽しみに満ちていた。
あの静かな結末、琴線にふれる沈黙は
感慨深く、もう涙が止まらなかった。
歳を重ねたら、また観たいと思う。
しみじみと奥深い、素敵な映画だ。