ハンテッド [DVD]
前半の森でのシーンはドキドキさせられます…デル・トロ扮するハラムが森と一体化し、どこから襲ってくるか分からない…という恐怖を体験できます(笑)
銃は一切使わず、ナイフだけなのもカッコイイです
しかし、ハラムが殺人鬼となってしまった心情の説明が足りなく…その辺をジョーンズとのやりとりで垣間見せるのかと思いきや、全然ありませんでした
舞台を町に移動させる必要は無かったように感じます…もしくは早すぎたか
ジョーンズも最初は「イカすジジィだぜ」と思っていたのですが、町での追跡劇では走り方等だらしない感じがしました
最後の森での戦いも「弱!!」と思ってしまう箇所がチラホラ…
"森"と"デル・トロの怖さ"をもっと強調すれば、かなり良い作品になったのではないかと(偉そう)
良い所もあるので勿体無いです
処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー ボーカルミニアルバム
処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー をプレイしなければ聞くことのできない楽曲集。
各フラグストーリーが最終的にたどり着くのは、自分が置かれた環境からの脱却に向けた戦い
と、それにもがき苦しむキャラクター。
本楽曲は、オープニング、エンディングおよびそのラストシーンでのバックで流れる。
いずれもストーリーにマッチしたつくりとなっているが、曲単体でも十分に楽しめる。
前作の「処女はお姉さまに恋してる」のバックミュージックと比較すると、格段に洗練された
印象がある。
紅茶でも飲みながら、深夜にひっそりと聞くのが味わい深い。
ハンテッド [DVD]
新品は高いので中古を探していたら、息子に今頃ハンティッドを買おうとするのはオヤジぐらい…と言われました。シチュエーションは違いますが、ランボー(1作目)のストイック版といった映画です。かつて格闘技をしていたからかもしれませんが、私は好きなんだけどなぁ。かたちこそ違いますが、生き物に対する敬意というモチーフをかかえた二人の、悲しく静かな戦いが染み入ります。
ハンテッド ― オリジナル・サウンドトラック
鼓童にしては異質なのは仕方ない。サントラだから。鼓童のパワフルなイメージがちょっと薄い感じがします。でも、それはそれでファンとしては逆に楽しかったりもします。
ハンテッド [DVD]
フリードキン、コッポラ、ボグダノヴィッチ…かつては次代を担うと崇められ大いなる期待を抱かせた三大監督であった。彼らは実際「ディレクターズ・カンパニー」を旗揚げし期待すべき作品を作るはず…だった。ところが彼ら自身の趣味に走ったせいか、大した作品を生み出せずつぶれてポシャってしまった。
「フレコネ」「エクソシスト」という今見ても色褪せない影響力の持つ傑作を作り出した後、どの作品も冴えないものばかりでがっかりさせられたものだ。それらがあまりにも強力だったので彼自身超えるのも難しかったのだろう。収穫といえば「クルージング」「LA大捜査線」ぐらいでその後も作品数も減りもう終わったかと思われた。
ところが2000年「英雄の条件」で見事に大復活してくれた!観る前はさして期待してなかったが、題材のよさやトミー・リーの名演と何よりもフリードキンの持ち味が全てプラスに出てた会心作だったと思う。
そしてこの作品もとてもいい。トミー・リーはここでも大変いい味を出してるし共演者たちもいい。ここでもフリードキンの持つ良さが全てプラスに昇華されていて、悪夢のシークエンスや切れのいい誤魔化しのないアクションシーン、透徹したリアリズム等やはり月並みな監督では生み出せないのではないか。アクション映画だが、素手対素手の体を使った男同士の対決、拳銃や車だけでなく手作りの武器や技での勝負など類型的・月並みなものに堕してない。トミー・リーとデル・トロとの絆をもう少し掘り下げても良かったよう思うが、大きな作品の傷とはならないと思う。