ALL!!!!!! (DVD付)
中村一義は所謂「ロッキングオン的な」歌手の代表の様な存在だが、曲自体は相当にポップであり、今回は特に万人が聴きやすいそれになっている。
普通の大学生の様な風貌のメンバーからは想像できないくらいサウンドはハイレベル。今作では4曲目の「なあ、未来。」のような激しいロックも披露。これがまたカッコイイ。
全体を聴いて思うのはとにかく何を歌っているのかわかり難い事。日本語なのか英語なのかもほとんど聴き取れないが、歌詞カードを見ると「朝は決まって築地でいつもの朝食」とか「単線にチェンジしてすぐ、車窓に稲穂の波が」とかそういったフレーズが入っていることに驚く。しかも殆ど日本語なのだという事も。それをカッコ良く聞かせれるのは見事としか言いようがない。
付属のDVDを見ると本当に楽しそうにしているメンバーを見れてバンドに対する好感がまた上がってしまう。
本当にその辺の大学生の様な感じだが、チャートで上位に入る事が半ば義務付けられているビッグアーティストには感じられない、勢いや自由さをかなり感じられる。
買って損なし。
正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために
IPCC(国際気候変動パネル)のリポートには重大な誤りがある。
いま進行している地球温暖化のほとんどは。
「地球の自然変動である」
地球温暖化と言う都合のよいプロパガンダに躍らされてはならない。
(カッコ内レヴュアー補足)
と言うのが、著者、赤祖父俊一氏が本書で言わんとする大意である。
赤祖父俊一氏は、アラスカ大学国際北極圏研究センター所長を努めた、北極圏研究における世界的権威である、
そういえば、「温暖化、温暖化っていうけど。地球は熱くて困った時より寒くて困った時の方が長いんだよ」
と塾の理科の先生が、子供に話していたことお思い出しながら本書を読む。
論旨は明快で分かりやすいが、この論旨が正しいとすると、IPCCは、なぜ誤ったかが問題になる。
無知によるミスは除外すると、残るは「欲と利権」そして「研究者としての功名心」しかない。
「誰かを貶めるため」と言う動機も考えられうるが、それは安っぽいミステリの読み過ぎということだろう。
赤祖父氏は、こう推論する「原子力発電を推進するには、火力発電などの二酸化炭素を出すエネルギーを温暖化の犯人として糾弾する必要があった」
その上で、今の日本の状態を次のように表現する「ノーベル平和賞のアル・ゴアを救世主として温暖化狂想曲で踊っており、報道はその調子を鼓舞して太鼓を叩いている」
凍土の上に建った家が、凍土が溶けたことで傾いでいるが、それは、暖房をしたからで、
氷河の先端が海に崩れ落ちるが、それは氷河は流れる川だから先端が押し出されるのは当たり前で、
シロクマが北極の氷の減少で、アザラシの棲むえさ場が減リ、絶滅の危機に瀕しているという情報は捏造で……
こう言った情報は、赤祖父氏が特に原発反対派ではないだけに信憑性を帯びて伝わってくるのである。
あとは皆さんに読んで判断してもらうしかない。
永遠の0 (講談社文庫)
悪い話ではない。途中で涙腺が緩んだ。
特攻隊の生き残りの人が、バリッバリの現代語でしゃべったり
小説というよりも読みやすいコラムを読んでいるような前半部分には
違和感があったのだが、読み進むうちに引き込まれた。文章が
この1作の中でどんどん文章が上手にうまくなっていくのが見て取れた。
ただ、他の人も言っているようにエピソードはすでに出ている
本の中から選ばれているので、戦争ものを読んでいる人ならば
初めて知る話ではないと思う。むしろ実際に体験してきた
大岡昇平などのもっともっとぐっとくる作品がある。
また、賛否両論があるところはうまく逃げているのがわかる。
利口ではあるが、戦争の小説をよく読む人から見ると
「ここで予防線張ったな」と思ってしまうのも事実だ。
しかし、今まで戦争ものを読んだことがない人にわかりやすく
あらためて紹介してくれていると考えれば、こういった作家が
でてくるのもいいのかもしれない。今まで第二次世界大戦の話が
苦手で読んだことがない人の取っ掛かりとしてはいいだろう。
終戦から時間がたち、私が子どもの頃に「戦争モノ」と思ってよんだ本も
今の子どもにとってはもはや「古典」なんだろうと思うと、昔の
本だけでは戦争の話を継承することはできないと思うからだ。
全体の感想として、「浅田次郎に似ている」と感じた。
浅田次郎は実力のある作家なので「似ている」と思えるということはそれだけすごいの
だとは思うけれども、とにかく「浅田次郎に似ている」なので、浅田次郎の新刊が
でない間に待っている浅田ファンなどにもオススメかもしれない。
☆が微妙な数字なのは、これは男女で感想が分かれるのではないかと思う。
私にとってはマイナス。でも男性から見たらプラスになるのかもしれないと思う。
それも含めて(男女で見方が変わることも含め)戦争なのかもしれない。
マイ・リトル・ブライド [DVD]
ムン・グニョン(ソ・ボウン)は、野球部主将のパク・チヌに
あこがれているごく普通の女子高生です。
留学から帰省した幼馴染の大学生キム・レウォン(パク・サンミン)
を迎えに行くと。おじいさんよりキム・レウォンと結婚すること
を言いつけられます。
乗り気のないムン・グニョン、おじいさんのたっての願いで結婚する
ことになります。
そんな大学生キム・レウォンは、美術課の実習生として
ムン・グニョンの学校へやってきます。
コメデイなんだけど純真な恋愛が展開する
岩館真理子や陸奥A子にみられる正統派少女マンガの
ような世界が楽しめます。
純粋で、可憐なムン・グニョン、浮気性ぽく見えたキム・レウォン
(パク・サンミン)も実は、子供のころからムン・グニョン(ソ・ボウン)
を大切に考えていてコメデイなんだけどホロリとくるラスト
は感動ものです。
”冬のソナタ”にはまった人にはお勧めの映画です。