男唄~昭和讃歩
木村と近藤という顔合わせ、このコンセプトにこの選曲。こりゃ買うでしょう。
渥美清の「泣いてたまるか」から植木さんの「これが男の生きる道」に西岡恭蔵の「プカプカ」その他、なかなかの選曲じゃないの。これをブルース唄わせりゃ泣く子も黙る木村と近藤がどう料理するか、ってな企画で、日頃、中古か輸入盤が中心で、値段の高い日本ものの新作なんて滅多に買わない私でも即買いでした。
だけど聞いたらちょっと肩すかし。大昔の憂歌団の「君といつまでも」みたいな破天荒なのをちょっとだけ期待してたんだけど、割と今風のアレンジでお行儀よくまとまってる感じ。なんか全体に歌い込み不足というか、アイデア不足というか、この2人が昭和の歌謡曲を歌うという企画にだけ頼りすぎというか、とにかくなんか物足りない、かゆいところに手が届かない感じ。うーん、ライブで観たらまた違うんだろけど。
日本映画[監督・俳優]論 ~黒澤明、神代辰巳、そして多くの名監督・名優たちの素顔~ (ワニブックスPLUS新書)
講談社からリリースされた自伝も素敵に面白く、一気読みして満点つけましたが、今回も、あいやぁ、いいスね。
冒頭の「影武者・最初の配役案裏話」は、従来の説と全く異なったもので、仰天しました。
わたしがこれまで知っていた「最初の案」は信玄と影武者が▲▲(実際にはあの事件で降板) 弟役が△△(実際には出演断る) 武田家の重臣が▽▽(実際には高齢で辞退)という説。
たとえば最近出たdvdのついた「影武者」本では山崎努さんが「信玄▲▲影武者△△」などと語っていて、「なにかの間違いだろ、あるいはミスプリ?」と思っていたんですが、今回のショーケン、最初の信玄役が▽▽だと言い出しましたから、こりゃびっくりです。じゃあ、▽▽は信玄役から重臣役にシフトしたのち、辞退したのか?
更に、我々が目にすることの出来る「影武者」とは全く別な脚本案があったことまで、語られていますから、腰が抜けます。
以上、これから読む方の興味をそこなわないように一部伏字にしましたが、この部分読むだけでも定価分の価値あり!
ゴールデン☆ベスト PYG BEST
僕はこのベストを買ってから、ファーストアルバムの方も買ってみたのだが、そっちはミックスがえらくひどくて
改めて、デジタルリマスターされたこのベストのよさを再認識できました
1.〜10.はシングル全5枚のA面B面を時系列に並べたもの
11.〜13.は「PYG! オリジナル・ファースト・アルバム」から
14.〜18.は「FREE WITH PYG(ライブ盤)」からで
PYGはシングル5枚、アルバム2枚(うち一枚はライブ盤)しか出していないので
あと、ライブでの洋楽カバーが聴きたければライブアルバム
PYGのベスト収録漏れの曲を聴きたければファーストアルバムを買えばいちおう全音源がコンプリートできるようです
で、曲はですね
バックはロックしてて音とかめちゃかっこいいんですけど
ボーカルの歌メロなんかがGSから抜け出てなくて、もうひとひねりほしい感じがしました
そのあたりがロックな人たちに支持されなかったのかも
かと言って、ライブの内容を見るとかなりハードロックで、ただのGSファンにはキツそうな選曲ですよね
そのあたりが短命で終わった原因でしょうか・・・
今から思うと、この面子だともっともっとすごいことができたと思うんですけど
いや、なんか、惜しいですね・・・
傷だらけの天使 Vol.1(Blu-ray Disc)
日本初じゃないでしょうかね?!
ここまでロックなフィーリングが息づいた作品は。
というか「最初で最後」の作品かもですね!
さまざまなヒーローなりキャラクターがドラマには登場するワケですが
ここまで鮮烈に存在した偶像はおそらく後にも先にもないでしょうね。
萩原健一の表現者としての世界観の理解度・構築度は世界レベルですね!ホント。
肌感覚での瞬発力というか、伝達力の確かさは既に孤高としか言いようがないです。
『前略おふくろ様』同様にいつまでも大切に遺していってほしい作品です!