部屋の隅っこには恋のかけら
アルバムは「トロフィー」の一枚のみ所有。ライブも行ったことなく、ウルフルズは、友だちが好きなバンド、という距離感。 けど、テレビ出てると、ビデオ録画して何度も見てまう。普通のバンドより露出が多いという外因はあるにせよ、私にとって稀有な存在であるので、活動休止はショックやった。ブログや記事を読んで、これは完全にトータスのせいや、と思い込み、最近は発泡酒のCMが流れるとチャンネルを変えるほど、嫌悪感を抱いてた。 でもけっきょく気になって、購読。ファンの人は知ってる内容かもしれんし、ファンじゃない人には必要ないからどう薦めていいか迷うけど、 一時代を築いたバンドのクロニクルとして濃密で、かつトータスの素直さ、直載な思考、人(特にメンバー)から何か思われることを心配して理論武装したりしない男らしさ、バンドに対するストイックさ、でも失敗を恐れるような繊細さも読み取れ、おもろい!はみ出してた幼少期、くすぶってた青年期、ケーやんとの出会いから、黒ちゃん、サンコンの参入、その後もパッとしてんだかよく分からないメインストリームへの道のり。 メンバーの乱暴な諸行や言動の描写も遠慮なくて、笑った。一番おもしろかったんは、バイト先のカンテグランデのくだり(ほんの一部やけど)。 やりたいことをやってくのは、一人ではできひんけど、人とやるのはしんどいで、 という人生の大変さを軽〜いタッチで書いてあり、そういう点は万人におすすめ。ある意味では「ライ麦畑」のような。これ読めば、活動休止したんはトータス松本のせいや!とか、したり顔で批評するのはバカらしくなってきます。それから、ウルフルズっぽくない「このままでいよう」という曲がずっと好きなんだけど、これ読んで「あ、これ好きでいいんだ」て思えました。 がんばれ、タイスケ社長!(笑)←まとめた
大瀧詠一 Cover Book I-大瀧詠一カバー集Vol.1(1978-2008)-
毎年恒例の「お布施」のつもりで購入しましたが、聴き慣れた曲が新しいアレンジや解釈によってカバーされていて、とても新鮮に感じました。名曲は、どんな時代でも、どのように歌っても、良いものですね。
OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る!ヤッサ09FINAL!! [DVD]
家族4人で行くはずの8月30日のヤッサは、直前に子供一人インフルエンザにかかってしまい・・・親子2人で行ってきました。一緒に歌って踊って、笑って泣いて、来年からはヤッサ無いんだなぁと思って、こん限り楽しんできました。お天気もこの上なくよくて、最高の一日でしたが、家に残った2人にも見せてあげたかった・・・。
DVDになるということで、即予約入れました!11月には改めて4人揃って楽しみます。発売直後が子供の誕生日なので、いいプレゼントになりそうです。
トータスがMCで、いくら間違えても修正なしで、ノーカットで出したいと言っていました。本当にそうなることを祈るばかりです。あの日のライブを、まんま丸ごと残しておいていただきたい!
メモリアル・ベスト
このアルバムに収録されている「心の瞳」は、坂本九さんが日航機墜落事故で亡くなられる直前に発売されたものです。私は、事故の直前、偶然あるテレビ番組のバックに流れているこの曲を聴きました。切々とした歌声、心の深いところを揺り動かすような歌詞、一度聴いたらすぐに口ずさめるメロディ、とヒットする要素をすべて持っていました。
そしてその直後の不慮の事故、永遠に彼の歌声を聞くことは出きなくなりました。告別式で、幼かったお嬢さん達がピアノで弾いていた曲がこの「心の瞳」でした。
事故後、最後の収録となったFM放送を聞きました。そのラストソングも「心の瞳」でした。本当に温かみのある歌声で、その数時間後におこる悲劇を知らないその運命のいたずらにやるせなさを覚えました。
もう聴くことはないと思っていた曲でしたが、偶然中学生の混声合唱で聴いたのです。東京にある中学の音楽の先生が、この曲を知り、混声三部に編曲し、それが各地で歌い継がれ、広がり、中学のテキストに採用されたそうです。
歌の持つ力が、そのまま埋もれていったかもしれない運命まで変えました。今、全国の中学校でこの曲は、合唱曲として本当に愛唱されています。九さんには、果たせなかった思いが、今歌い継がれようとしているのです。
数奇な運命を持った曲です。 多くの中学生にこれからもずっとずっと愛唱されんことを願っています。