Begin to Hope
舌っ足らずなボーカルスタイルアルバムのマイルストーン的な作品!とは褒めすぎでしょうか。ロシア訛り(?)の英語もキュートです。
デビューアルバムも昨年(2009年)のニューアルバムも良い出来ですが、トータルな完成度としては、私は、このアルバムが一番だと思います。音が良いことも高評価のポイントです。
真剣にハイエンドオーディオで聞いても、まったり系のナチュラルカフェで流れていても、流行最先端のブティックで流れていても、違和感ありません。フックのある楽曲、シンプルな楽器編成、ボーカルが明瞭に浮き上がる録音とミックス、なんせプロデューサー&エンジニアー&ミキサーがディビット・カーンですからねえ。スチュワートコープランドのソロプロジェクトや初期のフィッシュボーンなど一癖も二癖もある作品に絡んでいたあの人です。
眩くもハートウォーミングな玉手箱、傑作です。この手のボーカルスタイルが好きな方には、文句なしに、お薦めです。
Far
私が聞いてきた彼女のアルバムは今回で3作目なのですが、クオリティが全く落ちない!
これからも新作が出たらこの人のなら安心して買えます
作品の方は、今まで通りピアノと歌声に重きが置かれていますが、世界観が広がった感じがします。
歌詞も身近なものを歌おうというより、もっと壮大なストーリー性を感じさせるようなものになっています
と言っても大げさなんてことは全く無く あくまで自分らしさが出せる範囲で曲の世界を広げているように思います
ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛 オリジナル・サウンドトラック
Harry Gregson-Williamsによる第二章「Prince Caspian」のサントラ。
一言でレビューするならば、前作をダークなアクションスコアに作り直した、です。
このスコアは何を期待するかで評価が分かれると思います。
前作が大好きで、今作に新キャラクターが出てくる=新たなテーマ曲を期待している人。
この人たちは見事に裏切られるでしょう。
新しい部分もありますが、一度聴いてすぐ耳に残るものではありません。
逆に前作は好きだけども、大人し過ぎたと感じた人は大いに楽しめると思います。
音楽だけで判断すると、子供向きの映画にはもう合わない作りになっていると言うことです。
それだけダークになりました。
(各曲のレビュー)
1. Prince Caspian Flees 10/10
2. The Kings And Queens Of Old 7/10
3. Journey To The How 8/10
4. Arrival At Aslan's How 7/10
5. Raid On The Castle 10/10
6. Miraz Crowned 8/10
7. Sorcery And Sudden Vengeance 7/10
8. The Duel 9/10
9. The Armies Assemble 8/10
10. Battle At Aslan's How 10/10
11. Return Of The Lion 10/10
12. The Door In The Air 8/10
歌は省略。
(SwitchfootのThis Is Homeがおすすめ)
1曲目、前作のメロディをアレンジしたハイペースな曲がCaspianのテーマ曲のようです。
分かる人には分かると思いますが、同じくHGWによる「Kingdom of Heaven」からのコピーも所々現れます。
コーラスとか似てる箇所が...トラック3も...
7点が付いているところは前作との違いがほとんど分からなかった曲。
トラック10の最後も前作のThe Battleとほぼ同じですが...
要するに、前作と比べなければ、このスコアは間違いなく傑作です!
全体としてのまとまりは前作より断然いいと思うので、個人的にはこっちの方が好きですね。
(特に初めてNarniaシリーズのサントラ購入を考えている方へ)
静かで温かいNarniaの世界に浸りたい人には1作目を、
ダークなNarniaの世界に浸りたい、アクションスコアが聴きたい人には2作目をお勧めします。
3作目はHGWからDavid Arnoldへバトンタッチします(監督も変更)。
タイプは全然違いますが彼も素晴らしい作曲家です。
変化を起こすにはいい選択だったと思うので、次がどうなるのか非常に楽しみです。
2010年まで待てるかな...
(輸入盤の方にも載せてます)