クレージー作戦 くたばれ ! 無責任 [DVD]
大映での2作(1962年)、そして東宝での無責任シリーズ2作(1962年)を受けて、もうここで(1963年)大胆な路線修正がなされているのです。ということはわずか一年の無責任シリーズだったというわけです。なんというペースの速さと仕事量でしょう。実質的にはもうここで、無責任という突き抜けたキャラクターとしての植木等は消えてしまったわけです。むしろ明らかにされるのはサラリーマンではなく、会社の経営陣の方こそ無責任だったという逆説です。そして結末はその経営陣の無責任さに社員が愛想を尽かすという結末になっています。日曜にはゴーストタウンとなっていた丸の内を全員が歌いながら行進していく最後の場面は印象的です。その後もたくさんのクレージー映画がおよそ10年近く作られるわけですが、ここから先はもう無責任というキャラクターは背景に退くことになるわけです。監督のオーディオコメントがついているversionがついており、これは当時の映画の撮影の背景や裏話が豊富に披露されており貴重な証言となっております。
クレージーキャッツ 大作戦ボックス [DVD]
今回のセレクションは、『クレージー作戦』シリーズからの選定。
香港〜マカオロケの『無責任遊侠伝』(杉江敏男監督)・古澤憲吾監督の突撃アクション演出が冴える『クレージー大作戦』・坪島 孝監督が『エノケンの頑張り戦術』を現代風にアレンジした『クレージーだよ 天下無敵』の3作がDVD化される。
どれらも、堅実な杉江監督・パワフルな古澤監督・地道で意表を突く坪島監督の個性が活きている秀作陣である。
だか唯一の弱点は、その選定。
『無責任遊侠伝』には『だまされて貰います』を含めて先の海外ロケものを集めた『クレージーキャッツ作戦ボックス』の3作・泥棒ものの『クレージー大作戦』には『クレージーの怪盗ジバコ』&『クレージーの大爆発』・『クレージーだよ 天下無敵』には『クレージーだよ 奇想天外』と、カップリング{ボックス・セット}の似合う作品があるのだが・・・。
個人的には好きな作品陣なので「買い」なのだが、もう少し真面目に遊んだ選定をしてほしい。そのため、評価を辛くせざるを得なかった・・・。
結成50周年 クレイジーキャッツ コンプリートシングルス HONDARA盤
このCDを入手して久しぶりに彼らの曲を聞きなおしてみたのだが、今更ながら
歌詞、アレンジ、表現力等、質の高さにおどろいた。
感受性豊かな子供の時期にこれらの質の高い楽曲に触れられたことを本当に
幸せに思うし、今こういうギャグにも音楽にも強いグループがいないことが悲しい。
DISC-1、4の豪快さ、7、15の哀愁、13のシュールさ、DISC-2、9の屈託の無さ等
どれをとっても曲として一級品。
イロモノと勘違いしている人もいるかもしれないが、日本のポップス史上トップクラス
のアーチストなのだから絶対に聴くべし。
でもDISC-2、17で日頃聞きなれない言葉が突然出てくるので、ここはドキっとする。
再プレスの際には消されるかもしれないので入手はお早めに。
クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOX
TV番組からのシーンを収録した本作、緻密なリハーサルで有名だったシャボン玉ホリデーや
放送当日にならないと台本が来なくて生放送でラハラハしたというおとなの漫画
私が印象に残るのは植木等ショーのオープニグ「ウエキ・ウエキ・ウエキ」と女性バックコーラスが
ウエキ連発で歌いながら植木等がステージ中央で踊るシーンが忘れられません。
しかし毎回元気やな〜、と関心。
昨今のバラエティーとちょっと違った筋の通った番組(大人っぽい作り)ばかりです。
90年代からアジア隣国も日本の影響で日本式バラエティー番組が多いようです。
逆にドイツや米国は、今でも放送作家の影響が大きいといいます。